とりたてて気張って店を探し回るだけでもなく、ただ普段何気なく通ってる
ご近所・近隣の店を取り上げるだけで、自然と「名店紹介」になってしまう……
こと「食」に関する限りは、つくづく嬉しい環境だなあと思いますです。

……などと言う、今やすっかり定番と化した出だしとともに(笑)訪問しましたのは
千歳市北斗の生活圏にしっかり根付いた「町のラーメン屋さん」にして人気店、
周辺住民や若さギンギンの学生さんたちに変わらぬ旨さと元気を提供し続けてくれる
「長ちゃんラーメン」さんの北斗本店。

いやぁ、何を隠そう、隠しませんが……
僕ことさいとうひとしもまた、(当時の住まいから比較的近かったこともありまして)
リアル学生時代には幾度となくお世話になったお店なんですよ!

と、そんな思い出深いお店にて注文したのはチャーハンセット。
ラーメンとチャーハンと言うシンプルな組み合わせ、双方ハーフサイズとは言いつつ
その堂々たるボリュームが、腹ペコ盛りの学生さんや若者、労働者さんたちまでもを
揃って魅了せずにはおかない、同店の鉄板大人気メニューです。

まずはラーメン(今回は塩ラーメンを注文しました)から。
すっきり味でありつつも豊かな旨さとコクを保ったスープが、心地よい弾力を有した
ぷるぷる、しこしこの中華麺によく絡み、口中に滑り込んでくる旨さと快感は
1980年代半ばの開店から約40年もの風雪に耐え続け、同じ場所でお店を営みながら
「いつもの場所の、いつもの味」を守りつつ、同時に磨きもかけつづけてきた老舗の
堂々たる自信と風格をも自然に感じさせてくれます。

そして、そんなラーメンの旨さにしっかりと寄り添い、支えつつ……
ともすればラーメンの印象を凌駕しかねないド迫力の味インパクトで迫ってくるのが
本セットにおけるもう一方の雄、僕もリアル学生時代に魅了されてやまなかった
このチャーハンの力強い旨さ!

昨今の外食チャーハンを語る上では、その米粒の食感を指しての擬音語にあたる
”パラパラ”と”しっとり”の二つが取り沙汰されることも多いんですが……
誤解を恐れずに言うなれば。さしずめ「長ちゃん」のチャーハンの食感って言うのは
調理に用いた豚脂(ラード)由来の”ぺっとり”とでも言ったところでしょうか。
そう、その”ぺっとり”食感……
米粒の中に吸い込まれたラードが中華鍋の中で炒められることによって、得も言われぬ
香ばしさが生じて食欲を煽り、同時に胃の腑へずっしり「溜まる」食べ応えの確かさ。
あの頃からずっと変わらぬ、昔ながらの「長ちゃん」のチャーハンの味。
僕を含めた腹ペコ学生たちの切実な要求(笑)へと見事にジャストミートした
全く変わらずに旨い、あの日のままの味!

間違いなく僕の血肉を形成してくれた青春の味、長ちゃんラーメン。
そんなお店の味は郷愁の彼方にあらず、今なおバリバリの現在進行形でした!