いかにもおもちゃ、おもちゃしているビビッドな色彩のソフビ人形が、
塗装のさじ加減ひとつによって如何様にも生まれ変わる――
ソフビ怪獣のリペイント遊びを愛してやまない、大きな理由です。
そんなわけで、このたび「遊び」の俎上にあげますはこちら。
ブルマァク後期の円熟した造形センスが冴え渡った伝説的逸品、
そして『ウルトラマンレオ』第6話における凶行の積み重ねと
“暗闇宇宙人・カーリー星人”さんの新復刻版ソフビです。
で、塗りあがりましたのがコチラ!
ブルマァク怪獣ソフビの中でも後期にあたる商品だけのことはあり
造形のクオリティは総じて高い、粒ぞろいの『レオ』怪獣たち。
このカーリー星人もまた、そのラインナップに加わって恥じない
素晴らしい出来栄えのソフビ人形です。
そんな出来の良いソフビ人形なので、商品デフォルト状態のままを
愛でると言うのも、充分に選択肢のひとつとしてありえるのですが
そこを敢えて、テレビ映像の本編準拠で塗り直す酔狂に走るのが
拙ブログこと「遊びをせんとや生まれけり」流(笑)。
で、実際の作業に入るにあたり、念頭においたのはふたつ……
巨大化カーリー星人のメインカラーとも言うべき、全身の緑色を
「ただ単色ベタ塗りの、メリハリのないものにしない」ように
絶えず気を付けながら色を重ねて行く、ということ。
それともうひとつは、激しいアクションが特撮シーンで炸裂する
『レオ』の作風を意識して、塗料の光沢は出来うる限り落として
マットな質感再現を心がける、ということ。
そう言う訳ですので、ラッカー塗料には絶えずタバコライオンの
粉末を混入しながら、ドライブラシで全身のモールドを強調しつつ
奥行きのある色彩グラデーションを……
……って、要はいつも通りの作業工程ってやつですね(笑)。
以上、簡単ながら……
ブルマァク新復刻版・カーリー星人のリペイントの巻でした~。