より高年齢層の視聴者層をもターゲットとして睨み、
「シャープで硬質なドラマ」を当時最優秀の特撮スタッフによる
特撮映像の説得力と、渋いキャスティングにより積極的に創出していこうとしたものの、
その本放送期間が百花繚乱・群雄割拠の「変身ブーム」期であったため、
望むと望まざるに関わらずライバル作品との競合を強く意識させられ、
大きな路線変更を余儀なくされた『ミラーマン』。
しかしながらその数々の魅力的なエッセンスと、本作ならではのオリジナリティは
今もなお多くのファンから根強い支持を受け、同時に新たなファンをも獲得して
円谷特撮ヒーロー史の中に燦然と輝き続けています――
そんな『ミラーマン』を彩った音楽世界から、今夜はこの一曲を。
主人公の鏡京太郎が「見上げる存在」として、そのメンバーに
渋い演技派のアダルトなキャスティングを配したことによって
円谷防衛チームの中でも屈指の「いぶし銀」な存在感を獲得し
『ミラーマン』の硬質な世界観醸成にも一役買ってくれた
サイエンス・ガード・メンバーズのテーマ……
オリジナル・カラオケに楽器メロを乗せた所謂「メロオケ」版は
劇中でも幾度となく多用され、印象深いナンバーです。