遊びをせんとや生まれけり

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『無敵鋼人ダイターン3』M-36

ヒーローロボットと悪の軍団との戦いを描く痛快作……なだけにとどまらず

クールな陰影を笑顔の仮面に隠し続けた主人公・破嵐万丈のキャラクター像や

個性豊かな登場人物たちの小粋で楽しい掛け合い、日本的なウェットさとは

また一味異なる、洒脱で乾いたユーモア・センス……などなどの要素が噛み合って

今なお多くのファンを有する、1978年放映の『無敵鋼人ダイターン3』。

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そんな『ダイターン』の数多い魅力のひとつが、毎回のゲストキャラとして登場する

敵・メガノイドの個性豊かすぎるコマンダー(指揮官)たちが、いかに万丈へ挑み

いかなるメガボーグ(巨大戦闘ロボ)になるか、と言うことへの興味でした。

 

 

今夜ご紹介するのは、そんな『ダイターン』の大定番シークエンス……

メガノイド・コマンダーがマクロマシンによって巨大化、メガボーグへと変身して

万丈とダイターンを追い詰める場面で頻繁に使用された悪側最重要曲。

幾重にも楽器の音色が織りなされて醸し出される、絶妙すぎる重量感と威圧感は

後の「窮地に立つガンダム」にも受け継がれる、ナベタケ・サウンドの真骨頂です。