遊びをせんとや生まれけり

全ての「面白がりやさん」へ――千歳より、愛をこめて。

エンジンふかせダダンダン

いかなる悪路も、障壁もものともせずに、爆音あげて突き進む。

ジャッカー電撃隊の“鉄の獅子”、ジャックタンクの咆哮を君は聞いたか!?

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と、言うわけで……

1977年の『ジャッカー電撃隊』本放映当時に、メインスポンサーのポピーから

「ポピニカ」レーベルでリリースされたジャックタンク。

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前作『秘密戦隊ゴレンジャー』における六輪装甲車“バリタンク”の好評を受け

『ジャッカー』においても、このジャックタンクという形で六輪装甲車の設定が

引き続きヒーロー側に盛り込まれていくこととなったわけですが……

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この時期すでに数多くのヒット商品を連発し、それに伴う開発ノウハウの蓄積も

めざましかったポピー開発陣のノリと勢いの凄まじさを如実に示すかのように、

本商品もまた、前年のバリタンクのそれとは比べ物にならないほど盛り込まれた

凝ったギミックの数々によって楽しませてくれます。

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本体シャーシを左右に展開すれば、格納されていた砲塔がニョキニョキ伸びて

あっと言う間に、装甲車から戦車へと早変わり。

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車体前面のバケットは、“ロングハンド”として長く伸ばすことが可能。

テレビ本編のように、高層ビルの屋上にまでいっきによじのぼってしまえるほど

極端な長さには伸びませんが、まァそれは物理上の限界というやつで(笑)。

 

更に真正面部からは二門のロケット砲がせり出してきたり、後部乗降ハッチからも

開閉と同時にマジックハンドが展開したり、半ば開発陣の執念さえ感じさせるような

ギミック、ギミック、ギミックのてんこ盛り!

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恐らくは同年にポピーが積極展開していた「ビクトラー」シリーズが、大型乗用メカと

可動人形との連動による遊びを全面に押し出していた分、ポピニカでは差別化として

劇中同様のイメージ再現に力を注ごう、という方向性ではなかったかと思うのですが

それにしてもこの商品仕様の凝りっぷりは、商品初版から40年余の時間が経過した

21世紀の今の目で見てもなお、驚異的なまでの素晴らしさです。

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以上、簡単ながら「ポピニカ」版ジャックタンクのご紹介の巻でした。

劇中同様のプロポーション再現度の高さと、随所に盛り込まれたギミックの数々が

1970年代後半のポピー開発陣のノリノリっぷりを今に伝えてくれる、先日ご紹介した

ポピニカ・スカイエースに負けず劣らずの逸品です。