なんせ大好きなキャラなもんで、辛抱たまらずに買っちゃいました――
ボークス“キャラグミン”レーベルにて、去る2013年11月2日にリリースされた
『ガールズ&パンツァー』登場の人気サブキャラクター、聖グロリアーナ女学院
戦車道チームの隊長であらせられるダージリン様。
パーツ毎に異なる色のカラーレジン成型がなされることで、ただ組み立てるだけで
アニメ設定に近いカラーリングが再現できるという親切設計や、付属の瞳デカールで
ユーザーサイドのストレスを可能な限り軽減しているという“キャラグミン”。
とは言え、未知のジャンルに挑む際には、どうしてもそれ相応の気負いが生じたり
身構えてしまうのは否めないところなのですが……決してお安くなかった買い物を
このまま棚に積みっぱなしで死蔵させてしまうのは更にシャクに触ります(笑)から
何はともあれ、意を決して作業開始です。
まずはマジックリン液にパーツを漬け、表面の離型剤を綺麗に洗い落としてから
説明書通りに各パーツのバリを切り落としーの、パーティングラインを消しーの、と
部品の成型作業を黙々と進めて参ります。
そんな感じでパーツの成型が終わったところで、それらを指定の部位に接着して
組み上げたらば……まァステキ(笑)!!
レジンキャスト製ガレージキットを組み立てる際、少なからぬ数のユーザー層が
高いハードルとして感じてしまうであろう、組立ての際のパーツのすりあわせや
塗装などの諸要素を、カラーレジンの多色成型と吟味されたパーツ精度を武器に
可能な限り低減させた上で、エンターテインメント性を高めた本商品……
気持ちよいほどのパーツの合いのよさや「塗り分けなしでもOK!」を実現した
原型段階からの設計の巧みさは、取りも直さず本邦ガレージキット・メーカーの
老舗のひとつであり、早い時期から常にユーザーフレンドリーを実践し続けてきた
ボークスならではのもので、その非凡な技術力と、アイディアを確かな形にする
ノウハウの蓄積ぶりには、組み立てながら感嘆の溜息が漏れることしきりです。
そんな風にひととおり組立てを終えただけでも、カラーレジン多色成型によって
アニメ同様の塗り分けが実現している本商品ですので、その恩恵に浴する形で
今回は一部色分けが及びきれていない箇所を、ちまちま面相筆で塗り分けてやる
部分塗装のお手軽フィニッシュで仕上げることに。
そんな筆塗りと並行して、髪の毛やパンツァージャケットの上着、スカートなどは
パステル粉でのドライブラシによって微妙な陰影をつけてみたり。
……ただしいつもの怪獣どもと違い、ダージリン様は天下御免の美少女ですから
パステルワークに関しましてはとにかく「やり過ぎないよう、控えめに抑えめに」と
頭の中で念じ続けながら(笑)の作業となりました。
そのパステル粉末をモデル表面に定着させ、フィギュア全体の色調を整えるため
おなじみの「艶消しスーパークリアー」を全面にくまなくスプレー。
それに伴って、マット&フラットが基調となったモデル全体の質感におきましての
アクセントとなるように、両方の瞳とカップ内の紅茶はクリアー塗付で光沢を出し、
黒のブーツは半光沢クリアー塗付、そしてティーカップと皿は陶器っぽさを意識して
レジンキャスト地そのまんま……といった具合に、部分的にツヤの出方を使い分け
より色調全体の中でのメリハリがつくようにもしてみました。
で、こちらは本キットにおけるダー様の下半身パーツ。
腹部やおへそまでしっかり造形されているにも関わらず、全パーツを接着すると
このこだわりの造形箇所は全く見えなくなってしまうんですよね~。
ああ、そんなのはあまりにも勿体ない!!
てなわけで、上半身と下半身の接着前に記念撮影(爆笑)。
ちなみに本体へ組み付ける前に、アンダーウェア・パーツの白色レジンの上から
青系パステルの粉末を軽くなすりつけての陰影づけなども。
普段の怪獣ソフビ・リペイントの際には、もっぱら茶系や黄土色・グレーに黒白が
汚し塗装の主役を務めるため、青系は殆ど「お呼びでない」状態だったのですが
ここにきて、そんな青パステルが思わぬ役に立ってくれました(笑)。
以上、今回は“キャラグミン”版ダー様完成のご報告の巻でした。
とっつきやすく組み立てやすい、本当に良いキットでしたよ、コレ――
もしラインナップ内にお好みのキャラクターがいるようでしたら、読者の皆様方も
この“キャラグミン”で美少女ガレージキット初体験、いかがでしょうか。
……それはそうと、やぱり彼女の傍らにはオレンジペコさんも置きたいですよねぇ(笑)。