古の玩具メーカー・ブルマァク社の怪獣ソフビにおける「リアルな造形タッチと
玩具的デフォルメの絶妙なる調和」という要素を自社の作風としてリスペクトし、
その作風の揺るぎなさと安定したクオリティの高さで、怪獣・玩具ファンから
多くの支持を勝ち得ている、やまなやの「怪獣郷」シリーズ。
そんな「怪獣郷」シリーズの中から、このたび遡上にあげますはこちら……
『帰ってきたウルトラマン』第34話登場、11月の傑作群と言うには
まだ早いですが(笑)“合性怪獣・レオゴン”君のお目見えです。
で、塗りあがりましたのがこちら!
「どの種にも属さない生物」を作り出そうと言う青年科学・水野の
昏い情熱と妄執により、αレオン電磁波でトカゲとウツボカズラが
融合された……と言う設定のもと、爬虫類の皮膚のようでもあり
植物の葉のようでもある、全身のカラーリングの基調をなす緑色が
何と言っても鮮烈なレオゴン。
そんな全身のメインカラーたる緑色を、いかに単調なベタ塗りでなく
より複雑な奥行きのある色として見せられるか……を念頭におき
焦らずじっくり腰を据え、複数の色を載せていきます。
半ばソフビの表面自体をパレットにしていくような感じで塗り進め、
最終的には「こんな感じ」の緑色に到達しました。
で、緑色が「決まって」しまえば、あとはもうトントン拍子!
細部を塗り分け、油絵具によるウォッシングをも施してやって
最後に艶消しクリアーを吹きつければ出来上がりです。
以上、今回は「怪獣郷」版のレオゴンの巻でした。
元々の造形クオリティが高いだけに、ちょっと手を加えるだけで
一気にリアルさが増して見栄えも増す、やまなや製の怪獣ソフビは
むしろソフビのリペイントを始めてみたいと言う初心者の方にこそ
強くお勧めしたいアイテムですね~。