遊びをせんとや生まれけり

全ての「面白がりやさん」へ――千歳より、愛をこめて。

それは怪獣よりも強かった!? の巻

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読者の皆さんのご記憶にも、未だ新しく生々しいであろう……

前回のお話において、突如として千歳市を襲ったにせジャンボーグAと

我らがヒーロー、千歳在住・宙マンとの凄絶なる戦い。

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宙マン「とどめだ! 宙マン・エクシードフラッシュ!!

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激闘、死闘、超人戦が繰り広げられ……

最後は宙マンの必殺光線が、見事にその勝敗を決した。

 

……かと、思われた刹那!

 

 

そう、にせジャンボーグAが大爆発を起こしたその瞬間……

ほんの僅かな一瞬ながらも、宙マンは確かに感じたのである。

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 「ふふふふ……はははははは……!」

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宙マン「(驚愕)……お、お前はっ!?」

 

驚き、駆け寄ろうとした宙マン。

……だが、炎の中に得体のしれない「気配」を感じたのもつかの間、

それは一瞬にして消え去ったのであった。

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宙マン(一体なんだったんだ……今、私が感じたこの「気配」は……?)

 

かくして、戦いは終わった。

だが、その幕引きにおける異様な「気配」は、今もなお宙マンの心に

言い知れぬ違和感のしこりとなって残り続けていた――

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……な~んてコトは、全くなくってですね!

 

呑気と言うべきか、あるいは無責任と言うべきか?

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とにもかくにも、思い悩んでも仕方のないことには必要以上に捉われないのが

泰然自若なプラネット星人・宙マンの良いところ、なのかもしれない。

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宙マン「いや~、美味しい手打ち蕎麦だったねぇ!」

落合さん「えぇ、心から堪能させてもらえましたわ」

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ビーコン「更科そばの、するする~っと気持ちいい喉越しもいいんスけど

 あのごっつくて太い不揃いの麺を噛みしめながら味を楽しむのは

 逆に田舎そばならではの醍醐味っスよねぇ!」

落合さん「あ~ら、ずいぶん通っぽいお言葉ですこと、ビーコンさん?」

ビーコン「ふふん、オイラの専門は女体だけじゃないんスよ~☆」

落合さん「……って、そんなことは誰も聞いてませんからっ!(呆)」

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宙マン「そして、その腰が強くて歯ごたえのある田舎そばに……

 合鴨ダシのあったかいツユが、また良く合うんだよねぇ!」

落合さん「あの合鴨は滝川産、と言うことでしたわよね」

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宙マン「豊かな旨味とコクでツユの旨味を膨らませつつ、その上で主役である

 田舎そばをしっかりと引き立てて出しゃばりすぎない……

 そのバランスの見極めも絶妙で、アレは実に非凡な仕事だよ」

 ピグモン「美味しかったから、ピグちゃんまた食べに来たいの~」

落合さん「えぇ、日を改めて……また是非、お邪魔したいですわね!」

 

美味しい蕎麦を食べた直後だけに、宙マンファミリーの空気も和やかそのもの。

……だが、その時である!

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宙マン「(一方を見て、表情が引き締まり)……むむっ!」

ピグモン「は、はわわっ!?」

 

一体何がどうしたのか、などと言う質問の必要は、もはやなかった。

何故なら次の瞬間、落合さんたちも確かに見たのだ――

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激しく土砂を噴き上げながら、「地上から天空へと向かって」

放電エネルギーが荒々しく迸ると言う異様な光景を!

 

ビーコン「どひ~っ、えらいこっちゃ、えらいこっちゃっス!」

落合さん「これはまたまた、もしかして……!?」

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「ガンガオぉぉ~っ!!」

 

ピグモン「あっ、何か出てきたの!」

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落合さん「毎度お馴染みの怪獣さん……

 ……と申しますか、以前に見たお顔ですわねェ!?」

ビーコン「(頷き)第3話に出てきた、透明怪獣ネロンガっスよ!(汗)」

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 「ガンガオ~、まさしくその通りっ!

 透明怪獣ネロンガ様、お呼びとあらばまたまた参上だぜ!」

落合さん「いえいえ、誰も呼んでませんから!(汗)」

ビーコン「って言うか、あんた……

 アニキにあんだけとっちめられて、まだ懲りてないんスか!?」

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ネロンガ「怪獣軍団の辞書に「懲りる」って文字はねぇのよ。

 何故って……そこだけ念入りに、修正液で消してるからなぁ! がっはっは!」

ビーコン「ど、どひ~っ!(汗)」

ネロンガ「とにかく俺はこれからひと仕事あるんだ。

 邪魔するってんなら、どいつもこいつも容赦しねぇぞ~!?」

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ピグモン「はわわ、お、オシゴトなのぉ?」

落合さん「……「破壊活動」のことですわよ、ピグモンちゃん!(汗)」

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宙マン「容赦しない、だと?……それを言いたいのは私の方だ!

 行くぞ! 宙マン・ファイト・ゴー!!

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閃光の中で、みるみるうちに巨大化する宙マン。

華麗な空中回転とともに、荒れ狂うネロンガの前に舞い降りる!

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宙マン「トゥアーッ! 宙マン、参上! 

 怪獣ネロンガ、何度来ようと同じ事だと知るがいい!」

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ズ、ズーンっ!!

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ビーコン「よっしゃ、アニキのコレが出りゃもう安心っス!」

落合さん「お殿様、今日もやっぱり素敵です……♪(うっとり)」

ピグモン「はうはう~、宙マン、がんばってなの~!」

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ネロンガ「ガンガオ~ッ、やるってんなら望むところだぜ。

 こないだの屈辱、お前に叩き返してやる絶好の機会だ!」

宙マン「さっきも言ったぞ、何度やろうと同じ事だ――

 悪に与する貴様には、勝利も栄光もないのだと知るがいい!」

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ファイティングポーズとともに、敢然と身構える宙マン――

さぁ、今日もまた、世紀のスーパーバトル開幕だ!

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ネロンガ「ガンガオ~、リターンマッチだぜ、宙マン!」

宙マン「さぁ来い、ネロンガ!」

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激突、宙マン対ネロンガ

落合さんたちが見守る中、巨大戦が千歳の大地を揺さぶる。

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 重量級のボディを震わせ、真っ向から突進してくるネロンガに対し

小細工抜きの真っ向勝負で挑んでいく宙マン。

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パワーとパワー、真っ向からのぶつかり合い。

張り手、押し出しなどの相撲技を駆使し……

千歳の街狭しと、宙マン対ネロンガの攻防が続く。

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宙マン「ううむっ……前にも増して、やるじゃないか!」

ネロンガ「当たり前、当然、そして常識!

 こちとら鍛え直して来てンだよ、今日のリベンジのためになぁ!」

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イフ「わははは! その意気だぞ、ネロンガよ!

 宙マンを倒し、リベンジを達成すれば地球は征服できたも同じ……

 おおネロンガよ、その時こそお前は英雄だ!」

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 どこまでも果てしなく続き、終わりが見えないかのような勝負。

だが、その白熱ぶりに割って入るかのごとく……!

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宙マン「(よろめいて)!!」

ネロンガ「……なっ、何だァ!?(汗)」

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おお、何と言うことであろう!?

突如、何の前触れもなく……虚空から湧いて出るように無数に飛来して

千歳市内に次々と、凄まじい爆発を生じさせたものは――

 

落合さん「みっ……ミサイル、ですの!?(驚愕)」

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ビーコン「ど、どうしてまた……どこの誰が、何のために!?」

ピグモン「きゃああんっ、何でもいいけど、とにかく大変なの~!」

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ズガーン! グワーンっ!

 

爆発、また爆発!

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相次ぐミサイルの着弾に、なすすべもなく逃げ惑う人々。

そしてその威力は街のみならず、宙マンとネロンガの巨体をも……!

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 「う、うわあぁぁぁ……っ!!」

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イフ「ううむっ、味な真似をしおるわい……。

 いったい誰だ、どこのどやつなのだ!?」

 

「グァウウウ……グゥオオオっ……」

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暗黒星雲の怪獣魔王を始め、その場に居合わせ、あるいはこの状況を

固唾をのんで見守っていた誰もが抱いていたであろう疑問……

その問いに対する答えは、言葉以外のかたちで如実に知らされた。

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「グゥオオオ~ンっ!」

 

ピグモン「あっ、お空から何か湧いてきたの!」

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落合さん「あれは、一体……」

ビーコン「よくわかんねっスけど、とにかく新手の怪獣っスよねぇ!?」

 

「ううん。……あれ……怪獣、違う」

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ピグモン「あ、みくるんちゃんにながもんちゃんなの!」

ビーコン「つーか、怪獣じゃないって、どーいうコトっスか!?」

みくるん「(おろおろと)……ええっと、ながもん、どういう事?」

ながもん「結論から、言うと。……ズバリ、あれは……超獣

 

かつて――

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地球征服の野望に燃え、執拗なまでの執念と怨念の炎を燃やして

幾多の悪辣な侵略計画で、往時の地球の平和を脅かし続けた

四次元世界の悪魔、異次元人ヤプール

 

そのヤプール人の尖兵として、宇宙怪獣と地球生物、兵器群を合成して

人為的に作り出され、次から次へと送り込まれてきた生体兵器……

それらの総称こそ「超獣」と呼ばれる、おぞましき生命群なのである。

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落合さん「では、その「超獣」が……」

ビーコン「今ンなってまた、現世に迷い出てきたってワケっスか!」

ながもん「(頷き)そして、あれは……

 ミサイル、超獣……ベロクロン

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ベロクロン「グゥオオ~ンっ、なかなか感心なお嬢ちゃんじゃねぇか

 この俺、ベロクロン様をご存じとはね!」

宙マン「ヤプール人と超獣の悪名は、私の耳にも入っているよ。

 (ハッと気づいて)……そうか、あの時のあの「気配」……」

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宙マン「あの日、にせジャンボーグAにとり憑いてアレを操っていたのも……

 恐らくは、いや間違いなく、異次元人ヤプールだったんだな!」

ベロクロン「(ニヤリ)ああ、そうともさ!」

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ベロクロン「ウルトラ戦士どもによって、幾度宇宙の塵になろうとも……

 俺たちの創造主、ヤプール様の怨念は決して消えず、絶えることもない。

 そして、今また……

 創造主様は自らの怨念を力に変え、再びお出ましになろうとしている!」

落合さん「あらいやだ、一言で申しまして……」

ビーコン「ただただ、ハタ迷惑な話っスねぇ!(汗)」

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ベロクロン「今また再び悪魔の世紀……異次元人ヤプールの時代が始まる。

 そのために、まずはこの俺・ミサイル超獣ベロクロンが、邪魔者を片付けて

 この地球上を大掃除……ってな寸法よ」

宙マン「おのれ、勝手なことを!」

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宙マン「この千歳に私が……宙マンがいる限り、そんな真似はさせん!

 見ていろ、正義のパワーを思い知らせて――」

ネロンガ「ガンガオ~、邪魔だ、どいてやがれッ!!

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おおっと、ここで――

宙マンを突き飛ばし、横から割って入ったのはネロンガである。

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ベロクロン「ほほぉ……お前さんが遊んでくれるってのかい?」

ネロンガ「その軽口もろとも吹き飛ばしてやるぜ! くらえッ!!」

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ネロンガの得意技、三本角をスパークさせて放つ放電光線。

青い稲妻のような一閃が、ベロクロンの胸板を直撃……したが!?

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ベロクロン「(鼻で嗤い)グゥオオオ~ンッ……気持ちいいじゃねぇかぁ。

 ……何だイ今のは、マッサージでもしてくれたのかい?」

ネロンガ「(驚き、目をパチクリ)……な、なななな……っ!」

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ベロクロン「それとも、まさか……

 今のが「攻撃」とは、言わないよなぁ……!?(ニヤニヤ)」

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ネロンガ「(逆上)……こ、こ、ここの野郎ぉぉぉ~ッ!!

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思わずカッとなり、猛然と突進をかけていくネロンガ

自慢の角を振りかざし、ベロクロンの胸板めがけて――

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ドッスゥゥーンッ!!

 

出た! 宙マンをも弾きとばした、ネロンガの重量級体当たり!

だが、ベロクロンは……

憎らしいほどの余裕綽々で、真正面から受け止めてみせたはないか!?

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ネロンガ「な、何ッ!?」

ベロクロン「その度胸だけは褒めてやるぜ、ご褒美にいいコト教えてやる。

 超獣はな、怪獣よりも強いンだよっ!!!」

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異次元人ヤプールの尖兵・生ける兵器としての圧倒的パワー!

その超怪力によって軽々とネロンガを投げ飛ばしてしまうベロクロン。

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一方で、地面に叩きつけられたネロンガは……

その一撃だけで大ダメージを負い、なかなか立ち上がれない。

 

ネロンガ「(苦悶)ぬ、ぬおぉぉっ……」

ベロクロン「もういい、お前の出る幕じゃねぇ――消えろ

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ズガガガガガッ!

 

ベロクロンを「ミサイル超獣」たらしめている所以……

口からの生体ミサイルが、ネロンガの全身へと容赦なく炸裂!!

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ネロンガ「う、うぎゃあぁぁぁぁ……っ!」

超獣ベロクロンの完封勝ち、あまりに圧倒的なワンサイド・ゲームであった。

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ベロクロン「グゥオオ~ンっ!

 思い知ったか、異次元人ヤプールの悪魔の力、悪魔の強さを!」

 

みくるん「ああっ……こ、こんなことって!」

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ビーコン「アニキでさえも手こずった、あのネロンガが……」

ながもん「あんなに、あっさり……負けちゃう、なんて」

落合さん「これが「超獣」の実力ってことなのでしょうか!?」

ピグモン「はわわわ、宙マンもあぶないの~!」

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ベロクロン「(ニヤリと振り返り)……さぁて、次の相手はお前さんかイ?

 それとも、今から尻尾を巻いて逃げ出すかぁ!?」

宙マン「冗談はよせ、超獣ベロクロン!」

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宙マン「この千歳を、私の愛する町の平和を乱す者には……

 私はどこまでも戦い、正義を貫くまでのことだ!」

ベロクロン「グゥオオ~ンっ、いい度胸だ! だったら来な!」

 

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突如として現れた、怪獣より強い「超獣」!

異次元人ヤプールの尖兵、ベロクロンを相手に……

我らが宙マンは、いかに戦い抜くか!?