所謂“シンドバッド三部作”の一角を成す作品であり……
誰にも容易に真似出来ない、故レイ・ハリーハウゼン氏ならではの
モデルアニメーション技術の芸術的テクニックが全編に炸裂する
1973年公開のアメリカ映画『シンドバッド黄金の航海』。
アナログ特撮技術の粋、名匠の職人芸で生命を吹き込まれた
野望を秘めた魔術師クーラの魔術によって疑似生命を与えられ
突如動き出した陰母神・カーリー像のシークエンスです――
劇中において、そんなカーリー像がクーラに銘じられるがままに
踊りを披露してみせるシーンに流れたのが本曲。
得体のしれない不気味さの中に、コミカルさと艶めかしさまでもを
巧みに同居させる「演技づけ」の巧みさこそ、ハリーハウゼン氏の
まさに真骨頂とも言うべき名人芸……
そこにまた、エキゾチックな本曲が絶妙に合うんですよねぇ!