遊びをせんとや生まれけり

全ての「面白がりやさん」へ――千歳より、愛をこめて。

アサヒカワ無国籍時代

2016年時の旭川旅行、一日目の夕食は何にしようかと街をブラついておりましたら……

ふと、気になるお店を見つけて体内レーダーがビビッと反応しちゃいましたので

勢い任せて飛び込んでみることに。

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それが、こちらの「ISIS & ORISIS(イシス&オシリス」さん。

帰ってから改めて調べてみましたところ、ここのお店は旭川市内のみならず

道内でもほぼ唯一と言ってよい“エジプト料理の店”なんですって。

 

一歩。店内に足を踏み入れますと……

レイアウトから調度品に至るまで、早くも匂い立つようなエジプトムード。

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こういうお店なのですから、素直にそれっぽい料理を頼めばよいものを……

つい酔狂の虫が疼いて。好評だと言う”ココナッツラーメン”と言うのを注文。

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待つこと10数分、運ばれてきた問題のココナッツラーメンがコチラ。

乳白色のスープは、豚骨ではなくて勿論ココナッツミルク――

そして具材は、香ばしく焼き上がりレッドチリソースのかかったシシケバブ

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一体どんな代物かと、おっかなびっくり食べてみると……

これがまた、意外にも(失礼!)旨くって。

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ココナッツミルクの甘い風味が、醤油ベースのスープとも不思議によく馴染み

中華麺の喉越しやケバブの香ばしさ、チリソースの辛さなどとの相乗効果によって

口中で豊かに、かつ複雑な奥行きを有した味わいとなって膨らみます。

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旨い旨いと夢中で食べ進め、間食する間際になっておもむろにママさんが一言――

 

スープは未だ飲み干さないでね~。

 これをご飯の上にかけて、お茶漬け風にして食べるのが美味しいんだから

 

……いや、そういうのはもっと早く教えて下さいよ(苦笑)!!

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で、思わずカッとなって、定番の串焼き二本とナンを追加注文。

こちらもまた流石のお味、安定して旨かったです。

 

ともすればどぎつい香辛料の効き具合が先行しがちなエスニック系の料理において

上手にそのとんがり具合を抑制し、日本人好みの味わいにアレンジできるというのは

ひとえにこちらのお店が本来のエジプト料理を熟知していればこそ。

 

そして、その基礎知識の確かさと絶え間ない吟味の絶妙さが、先ほど美味しく頂いた

無国籍ラーメンのまとまりのよさに繋がっているのだろうな、とも感じました。

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本当にご馳走様でした、絶対またお邪魔させて頂きます――

えぇ、今度こそ必ず、締めのスープかけご飯を味わうために(笑)!!