小サイズにみっちり詰まったリアル造形の高密度と、バラエティ豊かな顔ぶれが
ずらり揃ったラインナップが評判の新「ウルトラ怪獣シリーズ」……
その華々しいデビューは、30年以上の長きに渡り、時代毎のウルトラキッズらの
よき友であり続けてくれたバンダイのロングセラー・旧「ウルトラ怪獣シリーズ」、
即ち840円ソフビのノウハウや販路などをストレートに受け継ぐことができたという
恵まれた境遇にも支えられていることを忘れるわけにはいかないでしょう。
そんな旧ソフビから、今回リペイントの俎上にあげますは……
1997年の劇場用映画『ウルトラマンゼアス2 超人大戦・光と影』での
実質的悪ボスとして、人間体・影美を演じた神田うの氏の演技ともども
強烈な印象を残した“妖艶宇宙女王・レディベンゼン星人”です。
で、塗りあがりましたのがコチラ!
1990年代後半からの「完成品フィギュア・ブーム」の影響を受けて
本編準拠の細密塗装がデフォルト化していく、ちょうどその直前の
過渡期にあたる時期の商品だけあって、玩具的なスプレーワークと
リアルGKにもひけをとらない造形の完成度とが、矛盾を孕みつつ
ひとつの商品の中でお互い窮屈そうに同居している本品。
そんなわけで、より本編のイメージに準拠した塗装へと舵を切れば
持ち前の造形クオリティもより効果的に活きようと言うもの――
と言うわけで、あとはひたすら筆を動かすのみ。
基本塗装の後で、さっとウォッシングを施せば出来上がりです。