遊びをせんとや生まれけり

全ての「面白がりやさん」へ――千歳より、愛をこめて。

バルタン星人Jrの限りなきチャレンジ魂の巻

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210502103843j:plain

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211204170419j:plain

悲喜こもごも、様々な出来事のあった2021年が終わり……

どうにかめでたく、新たな年である2022年を迎えるに至った日本列島。

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205104001j:plain

そして、1月の北海道千歳市は、例年がそうであるように深い雪に覆われて

外はもう一面の銀世界。

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205104037j:plain

そんな寒い千歳市の一角、ほんわか町5丁目の「宙マンハウス」。

おなじみの面々、宙マンファミリーの姿に目を向けてみよう。

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205105032j:plain

落合さん「ほらほらっ、ピグモンちゃん!

 お家の中ばかりにいると、体がなまってしまいますわよ――

 さ、元気よくお外で遊んでいらっしゃいませ!」

 

 

ピグモン「え~? ピグちゃん、お外は寒いからいや~んなの~」

落合さん「まぁ……いつも元気な千歳っ子が、そんなことでどうしますの?」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205105126j:plain

落合さん「みんなの元気で寒さを吹き飛ばそう、このくらいの気持ちでなくては!

 昔から、子どもは風の子などと申しまして……」

ピグモン「えう~、でもビーコンちゃんは、ずうっとおうちの中にいるの~」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205105338j:plain

ビーコン「ヒヒヒ、この寒い時期にオンモに出ようなんて奴は大馬鹿モンっスね!

 そのテン賢くも美しいオイラは、家でぬくぬくとエロゲ三昧っス~。

 え~と、ティッシュティッシュの箱はどこっスかねぇ?」

 げ し っ !

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211204213619j:plain

落合さん「……まったくもう、家の中に悪い見本があると困りますわねぇ!」

ビーコン「ちょほほ……い、いきなり酷いっスよ~。

 そういう落合さんだって、オイラたちを体よく追い出したあとで

 ぬくぬく昼ドラ三昧……ってハラなんじゃないんスかぁ?

 もしくは二人っきりになって、あわよくばアニキとしっぽり……とか!」

落合さん「ねーい、お黙りんこっ、それは私のトップ・シークレットです!

 ……ささ、ピグモンちゃん。

 今からビーコンさんが いいところへ連れて行ってくれるそうですわよ?」

ビーコン「だーっ! なに勝手に決めてるんスか、このオネーチャンは!?」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210730120542j:plain

宙マン「お、相変わらずやってるね~。

 みんなで楽しそうに、今日はいったい何の話だい?」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210730120642j:plain

ビーコン「おほっ、アニキ! 話せば長いんスけどね、実は落合さんが……」

落合さん「だーっ、いちいち説明しなくてよろしいですっ!(汗)」

ピグモン「はうはう~、おかしな落合さんなの~♪」

 

……などと言う、相変わらずの賑やかな日常。

だが、その平穏もまた、例によって唐突に破られた!

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211129025441j:plain

ゴゴゴゴ……グラグラグラグラッ!

 

落合さん「……あ、あらあらあらっ、これは!?」

ビーコン「どひ~っ、今日もまたヤバげな揺れ方っスよぉ!?」

ピグモン「きゃあぁんっ、怖いの~!」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210426124810j:plain

大量の土砂を天高く撒き上げ、舗装道路をもやすやすと引き裂いて

地の底から今また新たに、姿を現わさんとしている邪悪な影。

……果たして、それは何者なのか!?

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205110543j:plain

「フォッフォッフォッ……!!」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205110633j:plain

落合さん「……あらまぁ! あれは確か、宇宙忍者の……」

ビーコン「(頷き)ば、バルタン星人Jrッス~!」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205110712j:plain

バルタン星人Jr「ああ、そうとも、バルタン星人Jrだ!

 怪獣軍団の筆頭幹部候補生が、今ここに宣言する――

 この地球は間もなく、我々怪獣軍団の手に堕ちるのだ!」

落合さん「まぁまぁ……大した気合の入りようですこと」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205110805j:plain

ビーコン「あれだけ何度も、ウチのアニキにしてやられて……

 ま~だ懲りてないんスかぁ、バルタンJrさぁん?」

落合さん「失礼ながら今日もまた、オチは決まっているかと思いますので

 千歳でラーメンでも食べて、そのままお帰りになられた方が……」

 

……ぷ ち っ !!

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205111027j:plain

バルタン星人Jr「(憤慨)わ、わ、分かっちゃいたけどさァ……

 ホンットに失礼だなぁ、君ら~っ!?

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205111149j:plain

辛口の一言が逆鱗に触れ、バルタンJr、たちまちブチ切れ!

荒れ狂うその巨体を前に、慌てて逃げ出す千歳の人々である。

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205111218j:plain

落合さん「不覚です……ついうっかり、言葉が過ぎましたわね!」

ビーコン「口は災いのもと、昔の人は良く言ったもんスねぇ!」

ピグモン「はわわわ、いいから早く逃げなきゃなの~!(汗)」

 

寒いだけでも難儀なのに、まさか宇宙人まで現れるとは。

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205111410j:plain

だからこそ……宇宙忍者の暴虐、許すまじ!

千歳の平和を守るべく、航空防衛隊が直ちに出撃した。

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205111452j:plain

ビーコン「おおっ、今日も今日とて航空防衛隊っス!」

落合さん「お願いしましたわよ~、どうか今度こそは!」

ピグモン「防衛隊のおじさんたち、しっかりなの~!」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205111545j:plain

「ようし……全機、一斉攻撃開始っ!

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205111623j:plain

攻撃、攻撃、また攻撃!

バルタン星人Jrへと、嵐の激しさで叩きこまれる一斉砲火。

 

バルタン星人Jr「フォフォフォ……えぇい、引っ込んでいろ!」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205111705j:plain

「……う、うわぁぁぁぁ~っ!?」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205111738j:plain

バルタンJrの怒りそのもののように、鋏から迸る怪光線!

その直撃を受け、次から次に撃墜されていく戦闘機。

 

ある意味「いつも通り」なやられっぷりに、千歳の人々が

お互いに顔を見合わせ、がっくり肩を落とす今、この瞬間……

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210426231846j:plain

落合さん「こうなると、おすがり出来るのはお殿様のお力だけですわ!」

ビーコン「アニキ、毎度のアレ……一発お願いするっスよ!」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205112020j:plain

ピグモン「お願い宙マン、なんとかしてなの~!」

宙マン「ううむっ、やるしかないか! 宙マン・ファイト・ゴー!!

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210430202106j:plain

閃光の中で、みるみるうちに巨大化する宙マン。

華麗な空中回転とともに、バルタン星人Jrの前へと舞い降りる!

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210426145936j:plain

宙マン「トゥアーッ! 宙マン、参上! 

 それ以上みんなに迷惑をかけるなら、この私が黙ってはいないぞ!」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210426150029j:plain

ズ、ズーンっ!!

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210428002015j:plain

ビーコン「いえっふ~、アニキのコレを待ってたんスよ~!」

落合さん「ええ、その点だけは私も全く異論なしですわ!」

ピグモン「はうはう~、宙マン、がんばってなの~!」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205112259j:plain

バルタン星人Jr「出たな宙マン、今度こそは僕の手でお前を……!」

宙マン「いやいや、そうはいかんぞ、バルタン星人Jr!」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210426151041j:plain

ファイティングポーズを取り、敢然と身構える宙マン。

さぁ、今日もまた、世紀のスーパーバトルの幕開けだ!

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205112408j:plain

激突、宙マン対バルタン星人Jr!

落合さんたちがハラハラと見守る中、巨大戦は一気にヒートアップ。

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205112431j:plain

両手の鋏を振りかざし、猛然と襲いかかるバルタン星人Jr!

その攻撃を時に受け流し、時にかわしつつ、宙マンは冷静さを保って

相手の隙を伺っていく。

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205112931j:plain

バルタン星人Jr「ガンガー、グローバー、そしてグロイザーEXE……

 自信をもって臨んだ僕の作戦と、才能の結晶たる侵略メカの数々を

 お前は今まで、どれだけ台無しにしてくれた?」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205113118j:plain

バルタン星人Jr「今までどれだけ、僕の面子を潰し……

 筆頭幹部候補生の称号に泥を塗りつけてくれた!?

 ……ああ、もう恨みは骨の髄にまで達してるぞ、僕は!」

宙マン「いや、いきなりそんな恨み節を語られても……!(汗)」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205113317j:plain

バルタン星人Jr「お前に傷つけられた僕の面子とプライド……

 その命で贖わせてやる、思い知れ宙マン!!

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205113640p:plain

怒りをこめ、バルタン星人Jrが放つ怪光線!

だがそれも、宙マン・プロテクションが完全に無力化だ。

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205113707j:plain

バルタン星人Jr「く……おのれ、おのれぇぇっ!」

宙マン「悪さが過ぎる子には、大人がきっちりお仕置きだっ!」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205113804j:plain

敵の脳天めがけて振り下ろす、宙マン渾身の垂直空手チョップ!

痛烈な一撃を受け、バルタンJrがブッ倒れたところへ――

宙マン「とどめだ!

 宙マン・エクシードフラッシュ!!

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210426152748j:plain

全身のエネルギーを極限まで凝縮して放つ、虹色の必殺光線……

エクシードフラッシュの一閃が、バルタン星人Jrを直撃!!

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211204172951j:plain

バルタン星人Jr「ひょ、ひょえぇぇぇ~っ!

 ちゅ、宙マンめ、今度こそは見てろよ……覚えてろ~っ!!」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210604234335j:plain

やったぞ宙マン、大勝利!

 

落合さん「やりましたわね、流石お殿様です!」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211202105342j:plain

ビーコン「これで千歳も一安心、あんがとさんっスアニキ~!」

ピグモン「はうはう~、宙マン、だいすきなの~♪」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205114328j:plain

かくして今日も、我らが宙マンの活躍によって……

怪獣軍団の幹部候補生・バルタン星人Jrの挑戦は退けられた。

 

……そして。

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210426115252j:plain

勇戦空しく、またしても宙マンにしてやられたバルタン星人Jrは

全身にダメージを受け、ほうほうの体で暗黒星雲に帰ってきた。

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211204172257j:plain

イフ「おおっ、戻ったか、バルタン星人Jrよ!」

バルタン星人Jr「う、うううっ……申し訳ございません、魔王様」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211204172319j:plain

バルタン星人Jr「ですが、今度こそ……この次こそは、必ず!

 だからこそ魔王様、再度の出撃の機会をこの僕に――」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210426115259j:plain

ケッケッケッケッ、やめとけやめとけ……

 また、無様にやられンのがオチだぜぇ!?

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211204172357j:plain

バルタン星人Jr「(キッと振り返り)だ……誰だっ!

 幹部候補生たる僕を侮辱するのは、一体どこのどいつだ!?」

 

不意に聞こえてきた、どこか嘲るようなその声の主は……

高らかに足音を響かせながら、軍団本拠の大広間に姿を現した!

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211204172541j:plain

イフ「おおっ、そなたは――」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211204172515j:plain

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211205104444j:plain

ぐぬぬぬっ、お、お前は……!?」


f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211204172553j:plain

謎の影……

今またここに現れた、この不気味な存在は

千歳にどんな波乱を巻き起こすであろうか!?