遊びをせんとや生まれけり

全ての「面白がりやさん」へ――千歳より、愛をこめて。

暴れなイカ? の巻

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吹き渡る風は冷たく、まだまだ雪溶けには至らないものの……

それでも一日、また一日と、確実に春への足音が近づきつつある北海道。

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そんな北の三月、千歳市の「お隣さん」にあたる苫小牧市を行くのは

お馴染み、みくるん&ながもんのコロポックル姉妹であった。

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みくるん「うふふっ、若狭さん御夫婦へのご挨拶も済んだことだし……」

ながもん「あとは……買い物でも、して……帰る?」

みくるん「そうだね、いろいろ買い足しておきたい食材もあるし♪」

 

と言うわけで、こんちコロポックル姉妹……

人に会う用事が済んだところで、これから買い物でもしようかと言う次第。

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みくるん「ながもん、今晩は何食べたーい?」

ながもん「むう……久しぶりに、塩焼きそば」

みくるん「そっかぁ、だったら具材のイカとか買って帰らないとね~。

 市場に安いのがあるといいんだけど……」

 

姉妹揃っての、何気ない会話を交わしながらの道すがら……

ふと、ながもんの足がピタリと止まった。

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みくるん「どうしたの? ながもん」

ながもん「(ボソッと)……来てる……なにか……近づいてる」

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みくるん「(表情が引きつり)……ま、また……ながもんの、例のアレ!?」

ながもん「(頷き)そう……みたい」

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ながもん「おおっ、おおおお、来る来る……来た……!

 

人一倍鋭敏な、ながもんの勘が察知した「迫り来る危機」。

それは不気味な海面の泡立ち、激しく飛び散る波飛沫とともに現れた!

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「クァルゥゥゥ~ッ!!」

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みくるん「(涙目)ふぇぇっ、い、イカの……怪獣さん!?」

ながもん「おおっ……何と言う……シンクロニシティ

みくるん「……わ、私たちのせい……じゃ、ないよねぇ!?(汗)」

ながもん「(淡々と)大丈夫。……きっと大丈夫。……と、信じたい」

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などと言っている間にも、苫小牧港から上陸してきた異形の巨体。

南海の楽園、セルジオ島出身の暴れ者……

恐怖の大怪獣・ゲゾラが、怪獣魔王の命を受けて本道上陸を果たしたのである。

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十本の太い足を動かし、怒涛のごとき速さで駆け抜けていくゲゾラ。

果たして、その目指す先は……!?

 

みくるん「ちょ、ちょっと待って!」

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みくるん「あ、あのまま真っ直ぐ怪獣が進んでいったら……

 あと30分もしないうちに、千歳の街の真ん中まで行っちゃうよォ!?」」

ながもん「もしかして……それが……狙い?」

みくるん「大変だァ、だとしたら一大事だよ!(汗)」

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街を過ぎ、山を駆け抜け、一直線に突き進んでいくゲゾラ。

そして、今……その巨体は、ついにここ・千歳市の市街中心部へと達した。

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恐るべきゲゾラの出現に、たちまち大パニックになる千歳市街。

その騒ぎを聞きつけて、お馴染み宙マンファミリーも家から飛び出してきたぞ。

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ピグモン「ああっ!……あれ見て、あれ見てなの!」

宙マン「むうっ……怪獣軍団め、また新手の配下を送りこんできたな!」

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落合さん「あらまぁ、それにしましても、あの怪獣さん……」

ビーコン「(頷き)どっからどう見てもイカっスねぇ、判りやすいぐらいに!」

ゲゾラ「クァルゥゥ~、イカにも!

 なんせこのゲゾラ様には、ずばり“大いか怪獣”の別名があるくらいだからな!」

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ゲゾラ「それがどうした、イカで悪いか!」

落合さん「あ、いえいえ、別に悪いと言うことではなくってですね……

ビーコン「ただ、何つーか、その……旨そうだな、って思ったっスよぉ」

ゲゾラ「(目をパチクリ)……な、何だとっ!?」

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ビーコン「いや、ちょうどTVのバラエティ番組でイカ料理の特集やっててっスね……」

落合さん「七輪の炭火で焼かれた焦げ目が、とっても素敵でしたのよねぇ」

宙マン「そこへ来て、いいタイミングで君が出てきたのが決定打さ――」

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宙マン「ここまでお膳立てが整っちゃ……

 我が家でもイカ料理、食べないわけにはいかないよねぇ。

 とびっきり美味しいやつを頼むよ、落合さん!」

落合さん「(頷き)承知いたしました、腕によりをかけますわ!」

ピグモン「はうはう~、イカ料理、ピグちゃんイカ料理だいすきなの~♪」

 

「う……う、う、うっがぁぁーっ!!

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ゲゾラ「(激昂)てめェらなぁ、さっきから黙って聞いてりゃ……

 な~にが七輪の炭火焼きだ、な~にがイカ料理だっ!

 よりにもよって俺様のツラ見て、ろくでもない連想しやがって――」

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ゲゾラ「こちとら遊びで来てんじゃねぇんだッ、もっと真面目にやれッ!!」

ビーコン「ありゃりゃ……怒らせちゃったっスかね?」

宙マン「う~ん……マズったなぁ!(汗)」

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イフ「そうだ、もっとイカれ……もとい、怒れ! 怒りを燃やすのだゲゾラよ!

 その気持ちを破壊のパワーに変えて、千歳の者どもに叩きつけてやれ!」

ゲゾラ「クァルゥゥ~、お任せ下さい、魔王様!」

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怪獣魔王の命を受け、進撃開始するゲゾラ!

だが、その猛威を阻むべく……

新型戦闘機の三機編隊が、直ちに千歳基地からスクランブルをかけた。

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「これ以上、怪獣による市街地の被害を広げてはならん――

 全機、攻撃開始っ!!

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猛禽類のごとき激しさで、ゲゾラを迎撃する戦闘機編隊!

対怪獣用のロケット砲が、三機の戦闘機から雨あられと叩きこまれていく。

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ピグモン「はわわわ、あの怪獣、びくともしてないの!」

落合さん「戦闘機の攻撃も、まったく効き目がない様子ですわね……(汗)」

ビーコン「……それどころか、ぜんぜん相手にもしてねー感じっス!(汗)」

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ゲゾラ「クァルゥゥ~、イカにも、三下に構ってる暇はねぇ!

 このゲゾラ様の仕事は……ずばり、コレだっ!!

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ゲゾラの十本足の中でも、とりわけ逞しく発達した左右一対・二本の「腕足」。

その腕足を大上段から一気に振り下ろし、あらゆる物を木端微塵に砕いてしまう

“腕足チョップ”こそ、ゲゾラ最大の必殺技なのだ。

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ブゥン、ブゥンとうなりをあげて、千歳の街に幾度となく叩きつけられる腕足!

加速度と質量が一体となって叩き込まれる、原始的ながらも脅威的な威力に

建物が、車が、次々に叩きつぶされ、破壊されていく。

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ビーコン「どひ~っ、なんだかめっちゃ一大事っスよぉ!」

落合さん「これではとても、イカ料理どころの騒ぎではございませんわね……!」

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ピグモン「はわわ……宙マン、宙マン、なんとかしてなの~」

宙マン「(頷き)おのれ、もう許さんぞ! 宙マン・ファイト・ゴー!!

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閃光の中で、みるみるうちに巨大化する宙マン。

華麗な空中回転とともに、荒れ狂うゲゾラの前に舞い降りる!

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宙マン「トゥアーッ! 宙マン、参上! 

 怪獣軍団の悪の使者め、悪ふざけはそのくらいにしておくがいい!」

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ズ、ズーンっ!!

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ゲゾラ「クァルゥゥ~っ、なーにが悪ふざけだ、宙マン!

 お前らの方こそ、怪獣(ひと)の顔見てイカ料理とか抜かしゃがって――

 さてはアレか、俺様のことも食う気だったんじゃあるめぇな!?」

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宙マン「(視線を逸らして)…………えーっとぉ………」

ゲゾラ「いや、そこは否定しようよ!?(汗)」

 

とにもかくにも、いつものファイティングポーズ。

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激突、宙マン対ゲゾラ!

落合さんたちがハラハラと見守る中、巨大な攻防戦が火花を散らす。

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まずは先制、ゲゾラの繰り出す腕足チョップ!

軽くかすっただけでも、宙マンの巨体がズズッと後退を余儀なくされるこの威力。

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ゲゾラ「クァルゥゥ~っ、お次は脳天にガツンと喰らわせてやるぜィ!

 それで俺様の大勝利、怪獣軍団が地球を征服するのも時間の問題さね!」

宙マン「いいや、悪の思惑通りにはさせない! 決して!」

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怯むことなく、果敢にゲゾラへと挑んでいく宙マンであったが……

十本の足を巧みに打ち振って襲い来る、ゲゾラのフェイント戦法に苦戦気味。

 

そして、遂に!

ゲゾラの振り下ろした腕足チョップが、宙マンのボディを直撃した!

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ズ、ズーンっ!

 

ピグモン「ああっ、宙マンが!」

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落合さん「……な、なかなか生意気な怪獣さんですわねっ。

 ナントカの一つ覚えで、足でひっぱたくしか能がないクセなさって!」

ビーコン「で、でも、その一つ覚えの威力がシャレんなんないっスよ!(汗)」

落合さん「判ってますわよ、だから余計に悔しいんですの!(汗)」

ピグモン「はわわわ、宙マン、負けないでなの~!」

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 サンドロス「をほほほ、ただのチョップも磨きあげれば芸術品ドロス!

 さぁ、ゲゾラちゃん、芸術級チョップの威力をもっと見せつけるドロス!」

イフ「そして……今度と言う今度こそ、恨み重なる宙マンにとどめだ!」

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ゲゾラ「クァルゥゥ~ッ……死ねィ、宙マン!」

宙マン「……なんの、そうはいくかっ!」

 

腕足チョップのダメージにふらつきながらも、間一髪で立ち上がった宙マン。

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さっきのお返しだとばかりに、真正面からのストレート・パンチ!

まともに喰らって、ゲゾラの巨体がよろめき後退する。

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宙マン「どうだ、これが私の底力だ!」

ゲゾラ「クァルゥゥ~ッ、おのれ!  やってくれるじゃなイカ!」

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怒り、再び腕足チョップの一閃を叩きつけてくるゲゾラ。

だが宙マン、今度はその動きを的確に見切ってかわし、そのまま大空へジャンプ!

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ゲゾラ「(目をパチクリ)……な、なんですとぉっ!?」

宙マン「行くぞ、ゲゾラ!」

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宙マン「エイヤァァーっ!

 宙マン・ミラクル・キック!!

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電光石火の必殺キックが、大イカ怪獣めがけて炸裂!

その一撃に大きくふっとび、ゲゾラの巨体がドドーッと倒れ伏したところへ――

 

宙マン「とどめだ!

 宙マン・エクシードフラッシュ!!

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全身のエネルギーを極限まで凝縮して放つ、虹色の必殺光線……

エクシードフラッシュの一閃が、ゲゾラを直撃!!

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ゲゾラ「クァルゥゥ~ッ……ま、誠にイカんに存じますぅぅ~っ!」

やったぞ宙マン、大勝利!

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ビーコン「っしゃあ! さっすがアニキ、今日も技が冴えてるっスねぇ!」

落合さん「お見事ですわ、お殿様。鮮やかの一語です!」

ピグモン「はうはう~、宙マン、ありがとうなの~♪」

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イフ「ま、またしても……またも宙マンの奴にしてやられたわい!

 だが覚えておれよ、これしきで諦める怪獣軍団ではないぞ――

 この次こそは、必ずお前をギャフンと言わせてやるからなっ……!!」

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「いつも通り」な怪獣魔王の怨嗟、それは即ち……

我らが宙マンの活躍によって恐るべき大怪獣ゲゾラが撃退され、千歳の街にまた

明るい笑顔の似合う平和が蘇った証明であった。

 

そして、戦い終えた宙マンファミリーのもとには――

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みくるん「ふぇぇん……宙マンさん、宙マンさ~んっ!」

ながもん「そっちは……大丈夫、だった?」

 

ピグモン「あ、みくるんちゃんとながもんちゃんなの!」

宙マン「どうしたんだね二人とも、そんなに慌てて?」

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みくるん「実は、今さっき、大きなイカの怪獣が千歳に向かってくのを見て……」

ながもん「それで、慌てて……苫小牧から……帰って、きた」

ビーコン「ああ、なぁんだ、そのコトっスかぁ~」

落合さん「でしたらご心配には及びませんわ、みくるん様にながもん様。

 件の大いか怪獣は、お殿様がしっかり退治して下さいましたから」

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みくるん「あ、そうだったんですか? それならよかったですぅ~(安堵)」

宙マン「うん、だからもう大丈夫だよ。

 (なでなで)……わざわざ心配して駆けつけてくれて、ありがとうね!」

みくるん「……あはっ♪」

 

ながもん「うん、よかった。……でも、ホッとしたら……」

ビーコン「(頷き)なんかこう、一気にハラ減ってきちゃったっスね~!」

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宙マン「ようし、少し早いけど晩御飯にしよう、今日はイカ料理で決まりだねっ。

 とびっきり美味しいやつを頼むよ、落合さん!」

落合さん「(頷き)承知いたしました、腕によりをかけますわ!」

宙マン「はっはっはっはっ」

 

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毎度おなじみ、宙マン一家の行くところ……

悪の野望は潰え去り、今日も笑顔の花が咲く。

さて、次回はどんな活躍を見せてくれるかな?