遊びをせんとや生まれけり

全ての「面白がりやさん」へ――千歳より、愛をこめて。

だけど僕らの故郷は地球

集めやすい小サイズと手軽に買える低価格、それに反比例する造形クオリティ。

玩具店売りのスタンダードサイズ・ソフビの影に隠れ、ともすれば低く見られがちな

お菓子売場のスター、バンダイのラムネ菓子玩具「ウルトラマン対決セット」の

食玩ミニソフビもまた、その意外なラインナップや造形クオリティの高さなどによって

根強い多くのファンを有している、楽しくも奥深いラインナップです。

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と言うわけで今回リペイントの遡上にあげますのは、「対決セット」より派生した

怪獣単品売りの食玩ソフビとして、合計20種もの怪獣ソフビがリリースされた、

2007年の「プレイヒーローモンスター ウルトラマンモンスターズ」の中より、

ウルトラマン』第23話登場、もはや説明不要の“棲星怪獣・ジャミラ”です。

 

 

 

 

 

で、塗りあがりましたのがコチラ!

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「水のない惑星に不時着した宇宙飛行士が惑星環境によって変異」し、ひび割れた

粘土質の皮膚を持つ怪獣になったという設定を体現するかの如き、艶消しの皮膚と

単一のボディカラー・一発勝負のジャミラではありますが……

問題はその「単一色」が、グリーンやブラウン、ブルーやパープル、グレーなどなど

複数の色が幾重にも折り重なることで形成されていることです。

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ですのでリペイントにおいても、ただ単一色をベタ塗りしてよしとするのではなく

濃度を変え、明度や彩度をも変えた複数色を筆でしつこく(笑(塗り重ねることで

成型色剥き出しの商品デフォルト状態ではありえない、「ジャミラらしい皮膚」の

生々しさと奥行きある色合いに少しでも近づけるようにしていきます。

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もちろん水のない星で変異したジャミラは、全身カサカサに乾ききっていますから

塗料に混入するタバコライオンが、ここぞとばかりに大活躍です(笑)。

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以上、今回は食玩ミニソフビ版ジャミラのリペイントの巻でした。

 

その造形たるや、決して大サイズのソフビにも負けてはいない本シリーズ……

スミ入れも兼ねたウォッシングをソフビ全体に施してやるだけでも、みるみるうちに

精緻なモールド&ディティールが浮き上がって、印象が引き締まってきますので

小サイズゆえの手軽さも含め、これはこれで楽しくてやめられないのです(笑)。