買い求めやすい価格設定と集めやすいサイズ、そしてラインナップに加えられた
怪獣たちのメジャー・マイナー取り揃えた絶妙にバラエティ豊かな顔ぶれによって
多くのファンから好評とともに迎えられている現行「ウルトラ怪獣シリーズ」。
今回リペイントの遡上に上げましたのはこちら、1967年のお正月にオンエアされた
三大怪獣登場の娯楽編、『ウルトラマン』第25話に登場のシャープな二枚目、
“彗星怪獣・ドラコ”君にてございます。
で、塗りあがりましたのがコチラ!
肉食恐竜のスタイリングと昆虫のイメージを「好戦的」という共通項ワードのもと
見事に結びつけたデザイン&造形が相まった、ウルトラ怪獣として文句なしの
シャープなかっこよさで高い人気を誇り、今日までバンダイ怪獣ソフビとしての
商品化を熱望されながら、長らくそれが果たされずにいた初代ドラコ……
恐らくソフビ化における最大のネックだったであろう、背中の透明な二枚翅を
折りたたんだ状態で造形する、という思い切りのよい措置で、ついにこの美獣が
バンダイ製ソフビのラインナップに加わってくれました。
と言うわけで、そんなドラコ・ソフビ発売の喜びを噛み締めつつ作業開始。
まずはドラコの大きな特徴、黒い全身に走った無数の白いストライプの塗装が
商品デフォルトの状態ではかなり省略されていますので、まずは何をおいても
ソフビ全身の凹モールドに沿って、白いストライプであるべき「谷間」の箇所を
ひたすら白で塗り分けないことにはどうにもなりません(笑)。
全身ストライプの白をはじめ、口腔、翅の紋様など基本的な塗り分けが終わったら
茶系の油絵の具でウォッシングを施して全体の色調を落ち着かせ、グレー系の
パステル粉にて軽めのドライブラシを施したところで、例によってソフビの全体に
艶消しスーパークリアーを、くまなくスプレーしてやります。
そして最後に、艶消しとなった全体の中のアクセントとして……
目玉の部分にクリアーを塗布して光沢を出し、同時に折りたたまれた二枚翅の
“本来の縫いぐるみにおいては、透明ビニール素材が使用されている箇所”には
「Mrクリスタルカラー」の“ダイヤモンドシルバー”を上塗りして、塗料に含まれた
ラメ粉末の恩恵で、艶消しなドラコ本体との質感の違いを強調してみました。
以上、今回は現行ソフビ版ドラコのリペイントの巻でした。
いやぁ~、やっぱりかっこいい怪獣ですよねぇ!(しみじみ)。