"(前略)それからの二時間は、私にとって、
まるっきり別世界に入りこんでしまった幻の時間だった。
(中略)
その二時間の前とあとで、
私はたぶん、まったくちがう人間になったような気がする。"
(中島梓「美少年学入門」より抜粋)
『シン・ウルトラマン』は怪獣の世界」。
だからこそ出し惜しみなし、手加減もなし!
そう、そして何より「ウルトラマンと呼ばれるあの怪獣」は こんなにも魅力的だったのだ、と
改めて気づかされる二時間でした。
実は事前にいくつかのネタバレも踏んでしまっていましたし、
いろんなご批判の声も目にしてはいたのですが……
そんな事前情報の有無や厳しい指摘をものともせず、それらに勝る怒濤の勢いで
「面白かった!」と言う圧倒的な幸福感が上回ってしまったのです。
待っていた甲斐があり、充分以上に報われた、至福の二時間。
だからこそもうしばらくの間、気持ち悪くニヤニヤしながら(笑)この幸福な余韻を
自分なりに噛みしめていたいと思います。