遊びをせんとや生まれけり

全ての「面白がりやさん」へ――千歳より、愛をこめて。

宇宙からの贈りもの・ふたたびの巻

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日本の高度経済成長時代、1966年に起こった「宇宙からの贈りもの」事件――

それは、地球へと送り返されてきた火星ロケットのカプセルの中に入っていた

金色の球体の中から、巨大なナメクジ状の宇宙怪獣が孵化して猛威を奮った

一連の騒動に対しての通称である。

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その怪獣の呼称を、俗に“ナメゴン”。

火星生まれの生物であると言うこと以外に、その詳しい出自については不明だが

一説ではこの怪獣は、当時の地球上における軍事目的での宇宙開発競争に対する

火星人からの威嚇・警告であったと言う風にも伝えられている。

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塩水に弱く、地球の海水に触れて溶け去ってしまった火星怪獣ナメゴン。

そして、事件の顛末を綴った当時のドキュメンタリー風再現ドラマのクロージングは

以下のごときナレーションによって締めくくられていた――

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“……無限にある海水が、このドラマを締めくくってくれるに違いない。

 だが、地球上での政治的実権を握るための

 宇宙開発の競争が行なわれる限り、

 第二の「宇宙からの贈りもの」が届くに違いない。

 それはたぶん、海水を飲んでますます巨大になり、強靭になる

 恐るべき怪物に違いない”

(『ウルトラQ』第3話クロージング・ナレーション)

 

 

そんな驚くべき事件から、早や半世紀以上。

幸か不幸か、第二の「宇宙からの贈りもの」は、火星から地球へ届くこともなく

地球人たちは彼らの歴史を、悲喜こもごもの中で積み重ね続けていた。

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だが、そうやって、人々があの事件の記憶を忘れかけた頃……

第二の「贈りもの」が、地球を目指して宇宙の闇を駆け抜けていた!

 

が、ひとまずそれはそれとして――。

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こちらは毎度お馴染み、北海道千歳市・ほんわか町5丁目。

ちょうど「宙マンハウス」に、コロポックル姉妹が遊びに来ていたところであった。

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みくるん「こんにちは~、お邪魔しま~す!」

ながもん「……ども」

宙マン「やぁやぁ、よく来たねぇ、二人とも!」

ピグモン「はうはう~、みくるんちゃん、ながもんちゃん、いらっしゃいなの~」

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みくるん「こないだお裾分けしてもらったタラコ、凄く美味しかったですぅ~」

ながもん「やっぱり、タラコは……虎杖浜産に、限る」

みくるん「近いうちに、このお返しは必ずしますからね!」

宙マン「はっはっはっ、喜んでもらえたなら何よりだよ」

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みくるん「で、私たち、今日はそのお礼とご挨拶に来たんですけどぉ……」

ながもん「……落合さんは?」

ピグモン「はう、えーっとぉ……」

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宙マン「(苦笑)……落合さんなら例によって例のごとく、さ」

みくるん「(納得して)……ああー」

ながもん「ホント、仲の良い……名コンビ」

 

落合さん「……ちょ、よして下さいまし、名コンビだなんて!

 毎度毎度ビーコンさんの妄言で、私がどれだけ泣かされているか……」

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ビーコン「ヒヒヒ、いいじゃないっスか、それもこれも平和な証拠っスよ!

 てなわけで引き続き今季アニメのエロ妄想、たっぷり聞かせてあげるっス――

 あ、それとも落合サン、オイラと直にイイことしたいっスかぁ~!?」

落合さん「ねーいっ、お黙りんこっ!

 ビーコンさんの下らない話に付き合わされるくらいなら、ここでいつものように

 大怪獣でも現れてくれた方がよーっぽどマシ……」

 

……と、落合さんが言いかけたその時である!

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ゴウンッ!

 

ビーコン「(ギョッと空を見上げて)!?」

落合さん「(蒼ざめ)こ、これは……もしかして、この流れは……!?」

ズゴゴゴグワーンっ!

 

耳をつんざく大音響とともに、千歳市の上空から猛スピードで飛来し……

一直線に落下、千歳市内の地面に激突して大爆発を起こす赤い球体。

濛々と吹き上がる、赤い噴煙の中から立ち上がったのは!?

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「ゴワァァァァ~ンッ!!」

 

冒頭からのこの流れの中で出てくるべき大怪獣……

雷鳴のごとき咆哮を千歳に響かせるのは、この怪獣をおいて他にはあるまい。

そう、火星怪獣ナメゴンだ!

 

みくるん「(涙目)ああっ、やっぱりです、怪獣ですぅ!」

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ピグモン「えう~、落合さんがあんなコト言うからなの~」

ながもん「(ボソッと)口は…災いの……もと?」

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ビーコン「(ジト目)……ちょっとぉ、落合さぁ~ん!?

落合さん「……ううう、海より深く反省致しますわ(汗)」

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ナメゴン「ゴワァァァ~ッ、俺の名前は怪獣ナメゴン!

 怪獣魔王様の命を受け、地球征服のため遣わされた使者ぞなもし!」

宙マン「……やっぱり今度も怪獣軍団か!」

ビーコン「何度倒されても倒されても……ホント、懲りない連中っスねぇ!」

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ナメゴン「ゴワァァァ~ッ、そう言ってられるのも今のうちだけぞな。

 何故ならこの俺こそが怪獣の中の怪獣、決定版だからぞなもし!」

落合さん「(呆)……根拠のない自信も、これまた毎度お馴染みですわねぇ!」

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イフ「わははは! 行け! 行け、思い切り暴れろナメゴンよ!

 お前の自信が、いったい何によって裏打ちされているものか……

 愚かなる地球の者どもに、実力行使をもって見せつけてやるがよい!」

ナメゴン「お任せぞなもし、魔王様~っ!」

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ナメゴン、進撃開始!

迫り来る軟体質の巨体を前に、悲鳴をあげて逃げ惑う千歳の人々。

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ビーコン「どひ~っ……ねぇ、どうっスか落合さん!

 これなら、オイラのエロ噺でも聞いてた方が100倍マシっしょ!?」

落合さん「うがーッ、それとこれとは別問題ですっ!」

ピグモン「えう~、二人とも、そんなこと言ってる場合じゃないの~!(汗)」

 

ナメゴン「ゴワァァァ~ッ、これでも喰らえぞな~!」

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ナメゴンの両目から、異様な輝きとともに放たれる怪光線!

その直撃を受けた高層ビルが、一撃で爆砕されてしまうほどの威力だ。

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乱射されるナメゴンの怪光線によって、次々と建物が破壊され……

上がる火の手とも相まって、千歳市内はたちまち混乱の巷と化していく。

 

ナメゴン「ゴワァァァ~ッ、このまま一気に千歳を全滅させてやるぞなもし~!」

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ビーコン「どひ~っ、あの怪獣、なんかトコトン自信満々っスよ!?」

みくるん「でも、このままじゃ……」

ながもん「(頷き)……本当に……そう……なりかねない」

ピグモン「ふぇぇん、ピグちゃんそんなの嫌~んなの~(泣)」

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落合さん「お手数ですが……今日もよろしくお願い致します、お殿様ッ」

ビーコン「こうなったらもう、マジでアニキだけが頼りっス~(汗)」

宙マン「(頷き)おのれ、もう許さんぞ! 宙マン・ファイト・ゴー!!

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閃光の中で、みるみるうちに巨大化する宙マン。

華麗な空中回転とともに、暴れるナメゴンの前に舞い降りる!

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宙マン「トゥアーッ! 宙マン、参上! 

  平和を乱す暴れ者、私がいる限り……もう好き勝手はさせんぞ!」

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ズ、ズーンっ!!

 

ナメゴン「ゴワァァァ~ッ! 出てきたな宙マン、上等ぞなァ!」

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ナメゴン「もとよりお前を倒すのも、俺の仕事のひとつ。

 地球征服の手始めに、まずはお前から叩きのめしてやるぞなもし!」

宙マン「大きく出たな、だが思惑通りにはいかんぞ!?」

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ファイティングポーズを取り、敢然と身構える宙マン。

さぁ、今日もまた、世紀のスーパーバトルの幕開けだ!

 

ナメゴン「ゴワァァァ~ッ!!」

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軟体質のボディに似つかわしくない獰猛な雄たけびをあげ……

迎え撃つ宙マンめがけて、猛然と突進していくナメゴンの巨体。

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かくて激突、宙マン対ナメゴン!

落合さんたちが見守る中、巨人と巨獣のパワーがしのぎを削りあう。

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ビーコン「うおっ……アイツ、ナリに似合わずめっちゃ馬鹿力っスよ!?」

落合さん「なんの、それしきの事で負けるお殿様ではありませんわ!」

ピグモン「宙マン、ガンバレガンバレ、がんばってなの~!」

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ナメゴン「ゴワァァァ~ッ、手ぬるいぞな宙マン、お前の力はそんなものか!」

宙マン「(よろめき)う、うおぉっ!?」

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抑えこみにかかった宙マンを逆に振り払い、突進攻撃をかけてくるナメゴン!

その勢いを前に、じりじりと後退を余儀なくされた宙マンである。

 

ながもん「(ハッとして)あ。……そうだ、思い出したっ」

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ながもん「宙マン!……聞いて、私の記憶が……確かなら……

 火星怪獣は……ナメゴンは……塩水に、弱かった……はず」

ビーコン「そっか、いかにもナメクジみたいなルックスの奴っスもんねぇ!」

落合さん「お殿様!……今のお言葉、聞こえてらっしゃいましたわよね!?」

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宙マン「ああ、勿論だとも、有難うッ。

 宙マン・ミラクル・ディスチャージャー……塩分多めっ!

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宙マンの指先から迸る白い一閃……

通常は消火ビームとして用いるミラクル・ディスチャージャーの成分を調整し、

塩水に変えてナメゴンへと浴びせかける宙マン。

 

ナメゴン「(嘲笑)ゴワァァァ~ッ……夏だから水遊び、ぞな!?」

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だが、驚くべきことにナメゴンは倒れない。

……溶け去るどころか、まともに受けてもピンピンしているではないか!?

 

みくるん「ええっ……そ、そんな!?」

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ピグモン「塩水あびても、全然びくともしてないの~」

ビーコン「……ちょ、ど、どうなってんスか怪獣博士ぇ!?」

ながもん「(無表情)……ぅぐっ……激しく……自信、喪失」

 

宙マン「いや、確かにながもんちゃんの指摘は正しかったはずだ。

 火星怪獣は塩水に弱い――なのに、どうしてこいつは!?」

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ナメゴン「ゴワァァァ~ッ! “男子三日会わざれば刮目せよ”ってなァ!

 ナメゴンがいつまでも塩水を克服できないと思ったら大間違いぞな!

 ゴワワワ、この俺がまさにその生きた証明ぞなもし!」

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落合さん「そんな、塩水に強いナメゴンがいたなんて……」

ビーコン「……で、でも、一体全体どうして!?」

ナメゴン「ゴワァァァ~ッ……その辺はいろいろと、つらい歴史があるぞなもし」

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ナメゴンの声色が、不意に哀しみ交じりの湿り気を帯びたところで……

ここからはしばし、ナメゴンの回想シーン。

 

ついては読者諸氏、本話冒頭で引用したナレーションを思い出して頂きたい。

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海水を飲んでますます巨大になり、強靭になる恐るべき怪物”……

地球人への警告としてナメゴンを送りこんだ火星人は、最初のナメゴン敗退に触れ

いち早くナメゴンの弱点克服に乗り出し、塩水をものともしなくなった強化ナメゴンを

再度の警告として地球に送り込む計画を直前まで推し進めていたのである。

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だが、ちょうどそれと時を同じくして実施された火星人総選挙において……

穏健派であり、多くの火星人からの尊敬を集めるドン・アトリシム率いる平和勢力が

火星人社会における再度の主導権を握ったことで、ナメゴンによる暴力的な威嚇は

却って宇宙倫理に反する」として見送られることとなった。

 

結果的にそのことで、地球は恐るべきナメゴン襲撃の被害を免れたわけであるが

それは同時に、一匹のナメゴンを大いに絶望させることともなった。

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火星人社会の方針が180度転換されたことで、強化ナメゴンはお払い箱となり……

弱点克服のため、毎日大量に飲まされ続けた塩水のせいで、皮膚強化の一方で

塩分過剰摂取から成る各種成人病の症状にも苦しまされることとなり。

 

ナメゴン「……一度はやけっぱちになって、そりゃもう荒んだ暮らしもしたもんぞな。

 ……だが、そんな俺のことを拾って下さったのが……

 暗黒星雲の偉大なる支配者、怪獣魔王・イフ様だったぞなもし」

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ナメゴン「そんな魔王様のご親切とご恩に報いるためにも……

 俺は何がなんでも、宙マンを倒して地球を征服してみせるぞな~っ!」

みくるん「(涙目)ぐすっ……なんか、良いお話ですぅ……ひっく」

ながもん「(ボソッと)……ここだけ……聞いてる……分には」

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落合さん「何と申しましょうか、せっかくですし……

 美談は美談のままで、地球を去られてはいかがでしょう!?」

ビーコン「そうっスよ、暴力反対、平和が一番っス!」

ナメゴン「ゴワァァァ~ッ、そう言うワケにはいかんぞなもし!!」

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咆哮とともに、ナメゴンの両目から放たれる怪光線!

宙マンの周囲に連続的な爆発が巻き起こり、ヒーローの巨体をよろめかす。

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宙マン「う、うおおおっ!?」

ナメゴン「ゴワァァァ~ッ……そゥら、死ね死ね、死ねぞなもし~!」

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爆発! 炎上!

凄まじい熱と衝撃波に煽られて、大きく吹っ飛び地に叩きつけられる宙マン。

 

みくるん「ああっ、宙マンさんが!」

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ビーコン「どひ~っ、いくらアニキでも、これじゃマジでヤバいっスよぉ!(汗)」

ピグモン「はわわわ、宙マン、負けないでなの~!」

ナメゴン「ゴワァァァ~ッ、天下の宙マンもこれで終わりだ!

 次回からは“飛び出せ!! ナメゴン”にタイトル変更ぞなもし!」

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勢いに乗って、更に怪光線を乱射しまくるナメゴン。

だが……宙マンは、光線発射のパターンとタイミングを冷静に見切った上で

ナメゴンの一閃を大ジャンプでひらりと回避、大空へ舞い上がった!

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ナメゴン「(狼狽)ご、ゴワワワッ!?」

宙マン「これでもくらえ! 宙マン・ニースタンプ!

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空中からの膝蹴りが、ナメゴンめがけて痛烈ヒット!

その一撃にナメゴンの巨体が吹っ飛び、大ダメージを負ったところへ――

 

宙マン「とどめだ!

 宙マン・エクシードフラッシュ!!

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全身のエネルギーを極限まで凝縮して放つ、虹色の必殺光線……

エクシードフラッシュの一閃が、ナメゴンを直撃!!

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ナメゴン「ご、ゴワァァァ~ッ……宙マン、何でそんなに強いぞな~っ!?」

やったぞ宙マン、大勝利!

ピグモン「はうはう~! やったのやったの、宙マンの勝ちなの~!」

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ながもん「(頷きつつ)安心と、信頼の……スーパー、ヒーロー」

みくるん「宙マンさ~んっ、今日もすごかったですぅ!」

落合さん「ええ、ええ、何と言っても私たちのお殿様ですもの!」

ビーコン「いえっふ~、さっすがアニキ、お疲れ様っした!」

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イフ「ぐ、ぐぬぬぬぬっ……おのれ、おのれ宙マンめ、よくもナメゴンを!

 だが、これで勝ったと思ったら大間違いだぞ。

 怪獣軍団の威力、この次こそはお前に思い知らせてくれるわ……ッ!!」

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かくして我らが宙マンの活躍により、火星怪獣ナメゴンは撃退され

千歳の街に、再び平和が蘇った。

 

だが、油断は禁物である――

怪獣魔王は今もなお、執拗に地球を狙い続けているのだから!

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怪獣軍団からの、悪意ある「贈りもの」……

どいつも、こいつも、曲者揃い。

負けるな宙マン、次回も頼んだぞ!

 

 

 

 

 

 

 

 

M1号 ジャイアント ナメゴン

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