遊びをせんとや生まれけり

全ての「面白がりやさん」へ――千歳より、愛をこめて。

『ウルトラマンデッカー』1話、見ました!

本日、7月9日より……

いよいよ放送開始となった期待の新番組。

主人公をはじめとしたキャラ群像、『トリガー』劇場版から七年後と言う世界観、
ヒーローの強さと敵の怖さ……様々な要素が的確に整理された上で提示され、
間断とするところなく密度の濃い25分。
 
新番組『ウルトラマンデッカー』1話、素直に面白かったです!
と言うわけで、少しの間とりとめもなく語ってみようかな、と(笑)。

 

 

主人公アスミ・カナタの、気が良くおっちょこちょいで魂が熱いと言う

江戸っ子的キャラの打ち出し方も、TPU訓練生として先んじている

イチカ、ソウマとの意識の違いをまず見せることで、これからの物語における

対立や協調などの化学反応を期待させるのも的確な筋運びですが……

 

今回まず「おっ」と思ったのは、この後に新生GUTS-SELECTの隊長になるという

TPU訓練校校長・ムラホシさんのキャラ立て。

 

今までいそうでいなかったですもんね、

「上にも下にも終始柔らかい物腰」のウルトラ防衛隊長さんって。

 

 

 

で、シリーズ通しての敵となる(であろう)スフィアが地球全体を

特殊なバリアーで覆い、地球人を地上に封じ込めてしまう……と言う設定に

超攻速ガルビオン』のシグマバリヤーか!?」とまず思ってしまうのが

無駄に年だけ食ったジジイオタクの悪癖なんですが(苦笑)……

 

そんな閉塞した状況や鬱屈の中だからこそ、作品のテーマである

個々人の「ネオ・フロンティアスピリッツ」が改めて問われる、と言う形で

年間通してのシリーズ展開に一本筋を通す最初の一手としては

なかなか悪くないかな、と。

 

もちろん、無人操縦機だったガッツファルコンが有人機となり

TPU総崩れの中からGUTS-SELECTが新生するための

「前フリ」としての丁寧さも兼ねているのが心憎いです。

 

 

して、そんなスフィアの尖兵たる第一号怪獣・スフィアザウルス。

 

とにもかくにも、あのバカみたいに(註:賛辞)ぶっとくてでっかい前脚ですよーー

あの足一本がウルトラマンサイズに匹敵するトンデモなさと兇悪な表情付けで、

出番は少ないながらもインパクトは大!

 

 

そんな強烈なインパクトの怪獣だからこそ、これを瞬時に降してしまう
新ヒーロー・ウルトラマンデッカーのかっこよさもまた引き立とうというもの。
 
で、その直後の深追いで、スフィア本隊を倒しきれない未熟さもまたよかったですね
今後の強化や成長を期待させてくれるって点で。

 

 

 

と、ここ数年の『ウルトラマン』シリーズの中では、むしろ異色なぐらいに

正攻法、かつ正統派の確かな手ごたえ・見ごたえを感じさせてくれた『デッカー』。

 

次回以降が素直に楽しみです!

……って素直に言えるのって本当に幸せなことですよ、なかなかそういう番組に

巡り合えそうで巡り合えないだけに。