玩具的な愛らしいデフォルメとフィギュアとしてのリアルさが上手く調和した造形、
手に取りやすく集めやすい絶妙のサイズ&価格設定、怪獣ソフビファンの心を擽る
ラインナップ選定のバラエティ……などの諸要素が相まって、リリース開始と同時に
多くの支持を集めているバンダイの現行「ウルトラ怪獣シリーズ」。
本日の哀れな生贄(笑)としてチョイスされたのはこちら……
『帰ってきたウルトラマン』第41話登場、“雪女怪獣・スノーゴン”さんです。
で、塗りあがりましたのがコチラ!
雪うさぎをモチーフとしてデザインされた発想の秀逸さと、丁寧な植毛が施された
縫いぐるみ造形のできのよさ、その冷気と怪力によって、我らがウルトラマンをも
一度は五体バラバラにして倒してしまったほどの、女性ならではの(笑)残忍性を
カリカチュアライズしたかのような劇中での暴れっぷり……などの要素が相まって
『帰マン』後期4クール登場怪獣の中でも印象深い一匹であるスノーゴンさん。
そんなスノーゴンを、劇中のイメージどおりにソフビ化してくれたのが本品。
全身のプロポーションや腕部のパーツ分割&接続の方式は、かつての名品たる
ブルマァク製スタンダード怪獣ソフビ版スノーゴンの縮小再生産的な趣もあって
そんなところもさりげなく、かつ心地よくファン意識を擽ってくれます。
リペイントに関しましては、いつもどおりのいつもの過程。
……なのですが、ことこのスノーゴンに関する限りは、基本塗装の終了後に施す
油絵具でのウォッシングでいつも使用している、黒系統のチャコールグレーや
茶系統のバーントシェンナなどは、ちょっと色味が強すぎて使えません。
てなわけで、スノーゴンの美しい体毛のイメージを出来る限り損なわないように
今回のウォッシングでは、より淡い色調の「イエローグレイ」を使用。
その後に施すドライブラシでは、白のパステル粉をそのまま特撮セットにおいての
「雪」に見立てて軽くこすりつけてみましたよ、っと。
以上、今回は「500シリーズ」版スノーゴンのリペイントの巻でした。
店頭にて実際に手に取り、購入してこんな風に追加塗装を施したりなどしてみると
その商品としてのクオリティの高さに驚き、陶然とさせられる現行ソフビ。
カタログ写真の印象だけでの敬遠は、ぜ~ったい勿体ないと思うんですよね~(笑)。