遊びをせんとや生まれけり

全ての「面白がりやさん」へ――千歳より、愛をこめて。

『ウルトラマンデッカー』7話、見ました!

異なる番組のヒーローたちがひとつの場所で出会い、正義と平和を守り抜くことを

共に誓って、固い「魂の握手」を交わしあう……

そしてそこに、自然に紐帯する問答無用のカタルシス

近年のウルトラシリーズではすっかり恒例行事となった感もある、前作ヒーローと

現行ヒーローとの「夢の競演」的サービス・イベント編……まして前作にあたる

ウルトラマントリガー』の10年後と言う設定で、世界観が完全に共通している

ウルトラマンデッカー』においては、かつての旧GUTS-SELECTの隊員たちが

今はどこで、何をしているのか? と言う点に関して、少なからぬ視聴者の興味が

そこへ向かうのも無理からぬことで。

ウルトラ怪獣シリーズ 180 スフィアメガロゾーア

ウルトラ怪獣シリーズ 180 スフィアメガロゾーア

 

と言うわけで幕を開けた、今回のイベント編……

「かつての英雄たちは、今も火星において戦い続けていた!」と言う劇中事実や

トリガー=マナカ・ケンゴとデッカー=アスミ・カナタの二大ヒーロー邂逅、

かつての強敵・邪神メガロゾーアがスフィアを自らの中に取り込んだうえでの復活、

それに対して力を合わせ、それぞれの必殺技を次々に繰り出しながらの見事な連携で

戦いに臨むトリガー&デッカーの二大ヒーロー……と言う盛り沢山のサービス要素を

見事な采配でテンポよく、無理なく、淀みなく捌いてみせるタクト振りの手際のよさは

流石、ヒーロー活劇とアクションに定評のある坂本浩一監督ならではで……

S.H.フィギュアーツ ウルトラマントリガー マルチタイプ 約150mm PVC&ABS製 塗装済み可動フィギュア

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そういった「キャラクター劇」として、前作『トリガー』の有する雰囲気とキャラを

『デッカー』に無理なく合流させるため、前作のシリーズ構成・メインライターとして

『トリガー』の世界観を形成したハヤシナオキ氏が脚本を担当したこととも併せて

これは実に的確な采配だったのではないかな、と。

 

えぇ、前にも書きました通り……

『トリガー』からの10年後と言う設定を選んだ以上、前作における全ての要素は

好むと好まざるにかかわらず、大前提として全肯定されねばならないものですから。

S.H.フィギュアーツ ウルトラマンデッカー フラッシュタイプ 約150mm ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア

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とは言いつつ、『トリガー』と『デッカー』とでは番組自体の雰囲気や指向なんかも

明らかに違っているのは事実で、そのふたつがひとつに交わった際の化学変化が

現行作品の積み重ねてきたことに、ともすれば悪影響を及ぼしたりもするのでは? と

実はひそかに懸念もしていたんですが、そこはそれ、そんな化学変化の数々をも

違和感やノイズではなく、番組感ギャップが生む面白さや楽しさと言う形で

『トリガー』を活かし、立てつつ、『デッカー』をも壊すことがないという

絶妙のバランス感覚が嬉しかったですね。

ウルトラアクションフィギュア ウルトラマンデッカー ストロングタイプ

ウルトラアクションフィギュア ウルトラマンデッカー ストロングタイプ

 

「スマイル、スマイル」の台詞を筆頭にした、マナカ・ケンゴのふわふわして

どこか腰の据わらない「草食系っぽい」感じは前作から相変わらずなんですが、

そんな彼でもカナタに相対した時にはしっかり「先輩ウルトラマン」として

アドバイスや示唆を与えることが出来るようになっていた、と言う事実は

やはり彼もまた2クールに及ぶ番組の看板を背負った主人公であるからこそで

その歴史の重さと尊さを、テレビの前でしみじみ噛みしめられると言うのも

ある程度の長いスパンで、こう言う連続シリーズの展開を追いかけてきた

一視聴者としての、ささやかにして大きな喜びですよねぇ(しみじみ)。

ウルトラマンデッカー DXウルトラデュアルソード

ウルトラマンデッカー DXウルトラデュアルソード 

 

そんな快調な滑り出しで幕を開けた、このたびの新旧共演イベント編。

前作の仇敵・闇の巨人カルミラの気配や新武器・ウルトラデュアルソードなど

盛り沢山のイベントが如何に消化され、番組の血肉になっていくのか……

 

今話を見る限り、どうやら来週も素直に期待してよさそうですね(にっこり)。