1960年代後半、怪獣ブームの後を受ける形で俄かに顕在化した
“怪奇・妖怪ブーム”の機運に乗って企画・製作・放映され、
トータル面でのレベルの高さによって、度重なる再放送のたび
新たな、根強いファンを獲得しつつ語り継がれてきた人気作、
第一動画製作のテレビアニメ『妖怪人間ベム』。
そんな『ベム』の強烈すぎるインパクトに、シャープな演出が光る
OP映像の硬質なスマートさや、たっぷりとセル枚数をかけることで
丁寧に、かつ不気味に“妖怪人間”を視覚表現してみせてくれた
毎回のアバンタイトル・アニメーションともども、多大な貢献をして
忘れられない一曲になったのが本ナンバーです。
あまりにも有名な歌の中の「早く人間になりたい!」という叫びなど
ともすればネタ的に語られることもあったりする曲ではありますが
実はアレンジ、コーラス、グルーヴ感……などなど何拍子も揃った、
もうめっちゃくちゃにカッコいいジャズ・ファンク・ナンバー。
特に2番と3番の間に入る間奏部は、何度聞いても震えがきますね。