遊びをせんとや生まれけり

全ての「面白がりやさん」へ――千歳より、愛をこめて。

生そうめんの味

先日からの変な咳(幸い、今ではかなり症状も治まってはきましたが)もあり、

本当ならばこの日は、家で一日じっとしていたかったのですが……

どうしても外せない用事があってはそうもいかず。

で、その用事を済ませた帰りの足でお邪魔しましたのがこちら、

岩見沢の「元祖 生そうめん めんめん。」さん。

そうめん(素麺)と言うとまず乾麺が思い浮かぶかと思いますが、

それを敢えて手延べの生麺で供してくれるという、道内はもとより全国でも

ちょっと類例のないであろうこのお店。

 

この度はこちらの"ねぎしおそうめん"を頂いてきました。

岩手県産の地鶏を用いたガラスープに鰹節と昆布のダシが加わり、

柚子の香りが爽やかにたなびく透き通ったスープ……

 

そして、ごまかしの効かない塩味の中でひときわ鮮烈に際立つ

「生そうめん」ならではの素直な甘さと気持ちの良い喉越し。

それまで「そうめんの味」とはそういうものなのだ、とばかり思っていたものが

少なからぬ乾物臭さの産物であり、それゆえの固定観念に長いあいだ囚われ続けた

視野が狭まるにも改めて気づかされ、目から鱗が何枚も剥がれ落ちた思いです。

 

白葱と三つ葉のアクセントも爽やかに心地よく……

 

「誰にも教えたくないのに、話さずにいられない」。

そんな素敵な一杯でした。旨かったです!