遊びをせんとや生まれけり

全ての「面白がりやさん」へ――千歳より、愛をこめて。

グッバイ2022 年越し騒動の巻

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今年ももう、残すところあとわずか……

にも関わらず、悪い怪獣たちは続々と地球へやって来る。

年越し準備の合間をぬって、立ち向かうのは我らが宙マン!

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宙マン「トゥアーッ! 宙マン、参上!

 年越しの準備で忙しい身だ、スパッと片付けさせてもらうッ!」

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ナターン星人「ぬわっはっはっ、愚かな!
  大見得など切りおって、勝てるつもりで来たらしいな――
  だが知るが良い、お前には億に一つの勝機もないのだと!」

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かくして今回、開幕早々の一大バトル!

果たして、この巨大戦の決着は……どちらに軍配が上がるであろうか?

 

 

 

ナターン星人「死ね、宙マン……自らの非力を思い知りながらな!」

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高らかな豪語ととも、目から破壊光線を放つナターン星人。

だが、その一閃は、宙マン・プロテクションに受け止められ……

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次の瞬間、星人めがけてそっくりそのままの威力で反射され

逆に、ナターン星人の腹部へ大ダメージを与えたのであった!

 

ナターン星人「……こ、こんなのってアリぃぃ~っ!?」

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所詮、正義の前には敵たるべくもない。

やったぞ宙マン、大勝利!

 

ピグモン「はうはう~、またまた宙マンの勝ちなの~!」

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ビーコン「さっすがアニキ、そうこなくっちゃっス!」

落合さん「ありがとうございました、お殿様!」

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人々の歓声が、ヒーローの勝利を讃える――

師走の陽光を浴び、すっくと立つ巨体は、どこまでも逞しかった。

 

だが、その一方で面白くないのは、勿論……。

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ゾネンゲ博士「だーっ! 全くホントに、ナターン星人のスカポンタンっ!

 さんざん大口を叩いておきながら、何と言う失態……!」

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イフ「むうっ、なんたることか!

 このまま宙マンに負け続けで年を越すことになってみろ……

 ワシらにとっては踏んだり蹴ったり、赤っ恥もいいところだぞっ!」

ゾネンゲ博士「ははっ、承知しております、魔王様!

  既に第二の怪獣が、行動を開始しておりますれば……。

  そやつならばきっと、いえ、必ずや宙マンめをっ!」

イフ「ならばよし……何がなんでも、年内に宙マンを叩きのめしてくれるぞッ!」

 

などと、年末だと言うのに怪獣魔王が意気あがっているその頃……

お馴染み、千歳の「宙マンハウス」では、今まさに年越し準備の真っ最中。

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宇佐美さん「はい、各部屋の照明と火災報知機の点検、終わりましたよー。

 どこも異常はなかったですけど、ちょっと一部の部品が古くなってたんで

 一応、新しいのに換えておきましたからー」

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宙マン「やぁ、ありがとう宇佐美さん。

 これで我が家も、安心して新しい年を迎えることが出来ますよ」

ピグモン「宇佐美のおじさん、ありがとうなのー」

落合さん「本当に、宇佐美様の腕のよさにはいつも感謝のしっぱなしですわ。

 よろしかったら、ちょっとお茶でも飲んでいかれません?」

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宇佐美さん「ははは、有難いんですけどねー、これからまだ

 三軒のお宅を回らなきゃいけないんですよー。

 ……それじゃ宙マンさん、来年もどうぞよろしくっ!」

宙マン「はっはっはっはっ、どうぞよいお年を!」

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ピグモン「……宇佐美のおじさん、行っちゃったのー」

ビーコン「年末だってのに、電器屋さんも大変っスね~」

落合さん「いえいえ、忙しいのは私たちだって同じことですわっ。

 ……新しい年を迎えるに当たって、やるべきことは山積みですわよっ!」

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ビーコン「おおう、そうだったっス、そうだったっスねぇ!

 年明け前に、オイラにはやらにゃならねぇ事があったっス!

 DSを開いて、寧々さんとのラブラブ・コミュニケーションを……♪」 

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 げ し っ !

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落合さん「だーっ、全くもう、ビーコンさんったらっ!

 この師走の忙しいさなかに、な~にが今更『ラブプラス』ですかっ!」

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落合さん「家の手伝いもなさらないで、一昔前のゲームに現を抜かしてばっかり……

 そんな事なら、いっそニンテンドーDSなんて捨てちゃいましょうか!?」

ビーコン「ちょ、それはダメっス、断じてダメっス!

 んな事されたら寧々さんも死ぬし、オイラも死ぬっス!

 一挙に二人分の命を奪う、これは凶悪無比な殺人罪っスよ!」

落合さん「……ちょ、あなた、どこまでのめりこんでるんですの!?」

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ビーコン「いやいや~、案外珍しくないっスよ、オイラみたいなケース。

 いいゲームってね、いつの時代に触れても良いもんっスよ――

 ヒヒヒ、落合さんも『ラブプラス』に触れてみれば判るっス~」

落合さん「結構ですっ! この私には『学園ヘヴン』があるんですから……

 ……じゃ、なくってっ!(赤面)」

 

……などという、いつも通りの不毛な口論。

と、そこに絶妙のタイミングで横槍を入れてきたのは……!

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 ゴ ウ ン ッ !

 

ビーコン「ど、どひ~っ、ちょっと唐突過ぎないっスかぁ!?(汗)」

落合さん「こちらにも、心の準備と言うものが……!(汗)」

ズゴゴゴグワーンっ!

 

耳をつんざく大音響とともに、千歳市の上空から猛スピードで飛来し……

一直線に落下、千歳市内の地面に激突して大爆発を起こす赤い球体。

めらめらと燃え盛る、炎の渦の中から立ち上がったのは!?

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「ふしゅるるる~っ!!」

 

ピグモン「はわわわ、な、なんか出てきたの~!(涙目)」

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ビーコン「どひ~っ、今回は怪獣軍団・二体めのお出ましっスかぁ!?」

落合さん「(溜息)そんなサービス、誰も求めておりませんのにねぇっ!」

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怪獣軍団の一員、異常なまでに巨大化した両腕が特徴の宇宙怪獣オルガ。

赤い光球に乗ってやって来た彼の目的、それは――

 

落合さん「(おずおずと)……「田中製餡」さんのこしあんときな粉を買いに。

 ……ですかしら?」

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オルガ「っがー、そんなわけあるか、アホンダラっ!!

 宇宙怪獣が、あんな風に地球へ来る目的なんざただひとつ……

 今も昔も、地球侵略に決まってるだろがっ!」

ビーコン「ちょ、落合さぁん、このタイミングでそのボケは自殺行為っスよ!?」

落合さん「うう、せめて平和への一縷の望みを託したかったんですけど……(汗)」

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オルガ「この俺が来たからには、千歳は怪獣軍団のものになったも同然だ。

 この身に秘められたミレニアム宇宙パワーの威力、今こそ見せてやる――

 そして来年こそ、俺たち怪獣軍団の当たり年だぁ! なっ!?」

ピグモン「はわわ、「なっ」って言われても、ピグちゃん困るの~」

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落合さん「まぁまぁ、何てことでしょう……この忙しい時に!」

ビーコン「そうっスよ、これから『ラブプラス』に浸ろうって時に!」

オルガ「……って、そっちかいっ!(呆)」

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イフ「行けぃ、怪獣オルガよ、地球の上を大掃除しろ!

 地球人どもの街を滅ぼし、にっくき宙マンを倒して……

 来たる新年を、ワシらが晴れやかな気持ちで迎えられるようにな!」

オルガ「ふしゅるるる~、お任せを、魔王様!」

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怪獣魔王の命を受け、猛然と進撃開始するオルガ!

迫り来る異形の巨体を前に、悲鳴をあげて逃げ惑う千歳の人々。

 

オルガ「ふしゅるるる~、何が文明だ、下等動物の分際で!」

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唸りをあげ、千歳市の上に叩きつけられるオルガの巨腕!

その圧倒的質量とパワーの前に、次々に破壊されていく建物や車両。

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ビーコン「どひ~っ、なんて馬鹿力っスかぁ、あの怪獣!?(汗)」

落合さん「あそこまで無駄に大きいと、腕そのものが立派な凶器ですわっ」

ピグモン「(空の一方を指し)あっ、防衛隊が来てくれたの!」

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傍若無人なオルガを阻むべく、直ちに出動する千歳基地の航空防衛隊。

最新鋭のヘリジェットが、二機編隊で怪獣迎撃作戦にあたる。

 

「さぁ、いっちょやるぞ! 攻撃、開始っ!」

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オルガめがけて閃く、ヘリジェット前部のレーザー砲!

だが、度重なる直撃や爆風、衝撃も、オルガの動きを鈍らせることが出来ない。

 

オルガ「ふしゅるるる~、小賢しいんだってーの、地球人風情が!」

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オルガの毒づきとともに、その左肩へ急速に収束していくエネルギー!

そして、その波動の高まりが頂点に達した瞬間……

上空のヘリジェットめがけて、波動ビーム砲の一閃が勢いよく解き放たれた!

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「ど、どわぁぁぁぁ……っ!!」

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恐怖、宇宙怪獣の波動ビーム砲!

その威力の前に、一機、また一機と撃墜されていくヘリジェット。

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宙マン「(息を呑み)むむっ……何て言う威力だ!」

落合さん「さながらあの怪獣自体が、鉄壁の要塞そのものですわ――」

ビーコン「いや、自分の足で動き回る分、下手な要塞よりよっぽど厄介っス!」

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爆発! 炎上!

人々の恐怖と悲鳴を嘲笑うかのように、我が物顔で進撃するオルガ。

おお、今や千歳は絶体絶命の大ピンチだ!

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落合さん「いけません、このままでは……

 本当に千歳の街が、新年も迎えぬまま最後の日を迎えてしまいますわ!」

ピグモン「はわわわ……宙マン、宙マン、何とかしてなの~」

宙マン「(頷き)おのれ、もう許さんぞ! 宙マン・ファイト・ゴー!!

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閃光の中で、みるみるうちに巨大化する宙マン。

華麗な空中回転とともに、荒れ狂うオルガの前に舞い降りる!

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宙マン「トゥアーッ! 宙マン、参上! 

 宇宙怪獣だろうが、地底怪獣だろうが、平和を乱す者に対しては……

 たとえそれがどこの誰だろうと、私は断固として戦うぞ!」

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ズ、ズーンっ!!

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ピグモン「はうはう~、宙マンの「コレ」が出たらもう安心なの~♪」

ビーコン「もうこうなっちまったら、頼みの綱はアニキだけっスよ!」

落合さん「よろしくお願い致しますわね~、お殿様!」

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宙マン「(頷き)ああ、やるとも……見ていてくれ、みんな!」

オルガ「(嘲笑)ふしゅるるる、ドアホが!

 運動会じゃあるまいし、観客席の応援で張り切ってる場合かよ!」

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宇宙怪獣の毒舌などは意にも介さず……

あくまで自分のペースを保ちつつ、優雅ささえ感じさせるファイティングポーズで

オルガに対して敢然と身構える宙マン。

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宙マン「(ニヤリ)羨ましいなら羨ましいと、そう言ってくれて良いんだぞ?」

オルガ「(ムカッ)ふしゅるるる、ナメやがって! ブチのめしてやる!!」

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宙マンの挑発に逆上し、猛然と襲いかかってくるオルガ!

それに対して怯むことなく、あくまで冷静に受けて立つのは我らがヒーロー。

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大激突、宙マン対オルガ!

落合さん達が見守る中、巨人と巨獣の凄まじい死闘が北の大地を揺るがす。

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オルガの武器である巨腕が、唸りをあげて宙マンに叩きつけられてくる!

その恐るべき連打を受け流し、かいくぐりながら、宙マンもオルガの懐に飛びこみ

チョップの連打を叩きこんでいく。

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そして……ここで遂に、宙マンのドロップキックが出た!

ダイナミックなその一撃に、さしものオルガもよろめき、怯まされる。

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宙マン「どうだオルガよ、思い知ったか!」

オルガ「ふしゅるる……これを喰らっても、まだそんなクチが訊けるかァ!?」

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オルガの左肩から発射される波動ビーム!

その凄まじい威力が爆発を巻き起こし、今度は宙マンを怯ませる。

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バクハツ! バクハツ! また爆発!

宙マンを倒すべく、怒り狂って波動ビームを乱射するオルガ。

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オルガ「ふしゅるるっ、チョコマカと……だが、この一撃で今度こそ!」

宙マン「なんの!(大ジャンプでかわして)」

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宙マン「せいやぁぁーっ! 宙マン・チョップだ!

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降下速度の勢いも加えて、一気呵成に叩きこむ脳天チョップ!

痛烈な一撃を食らい、オルガがたまらずブッ倒れたところへ――

 

宙マン「とどめだ!

 宙マン・エクシードフラッシュ!!

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全身のエネルギーを極限まで凝縮して放つ、虹色の必殺光線……

エクシードフラッシュの一閃が、オルガを直撃!!

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オルガ「ふしゅるるっ、悔しい……こ、こんなはずじゃなかったのにな~!?」

やったぞ宙マン、大勝利!

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落合さん「やりました……お見事ですわ、お殿様!」

ビーコン「いえっふ~、アニキの強さは今年も超安定だったっスね!」

ピグモン「はうはう~、宙マン、ありがとうなの~♪」

 

イフ「うぐぐぐ……おのれ! またも、またしても宙マンめが!」

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イフ「だが、今に見ておれよ……怪獣軍団の力を見せつけるのはこれからだ!

 来年こそは、来年こそは必ずやお前を倒してみせる!

 頼んだぞ、我が軍団のつわものどもよ!」

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「「「ウォォーッ!!」」」

 

かくて暗黒星雲にて、怪獣軍団が来年に向けての怪気炎をあげる一方で……

ここ千歳市には、再び平穏な年末の午後が戻ってきていた。

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みくるん「宙マンさん、今年も一年お疲れさまでした!」

ながもん「年内、最後まで……かっこ、よかった」

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みくるん「悪い怪獣さんと戦ったから、お腹すいてますでしょ~。

 うちのおせちのお煮しめ、ちょっと多めに作っちゃったんで……

 よかったら、皆さんもどうですかぁ~?」

落合さん「あらあら、よろしいんですの?」

宙マン「はっはっはっはっ、それじゃ遠慮なくご馳走になろうかな」

ピグモン「はうはう~、みくるんちゃんのお料理、楽しみなの~♪」

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ビーコン「ヒヒヒ、この時期ならではの煮しめもいいんスけどねぇ……

 オイラ的にはやっぱ、みくるんちゃん自身を食べちゃいたいっスね~。

 きっとガンモドキみたいに、噛みしめるほどにいい味が……♪」

みくるん「ぴっ!?……えーと、あの、その……(困惑)」

ビーコン「だいじょぶ、だいじょぶ、優しくするっスよ~☆」

 げ し っ !

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落合さん「いえいえ、まずはやっぱり大掃除を済ませちゃいましょう――

 まずは我が家の粗大ゴミの始末から、っと!(怒)」

ビーコン「どひ~っ、せめて萌えるゴミと呼んで欲しいっス~」

宙マン「はっはっはっはっ」

 

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いろいろあり過ぎた2022年も、残りあとわずか――

皆様、どうぞよいお年を!