1983年・秋からのリリース開始より、約30年ものロングランを成し遂げ
そこで蓄積されたノウハウは、現行怪獣ソフビの大いなる礎ともなって
今もなお燦然と輝き続けている旧「ウルトラ怪獣シリーズ」。
そんな旧ソフビより、今回遡上にあげますのはこちら……
ウルトラセブンに味方するバッファロー星出身の大怪獣、見た目通りの怪力自慢こと
で、塗りあがりましたのがコチラ!
「超リアルな造形で完全再現!」と言う1983年当時のTVCMにおける惹句が
如実に示している通り、1970年代末期からのSFブームやアニメブームなどとの
相乗効果で巻き起こった「子ども向けではない、よりハイレベルな造形物」を求める
市場からの要請や、当時がその勃興期だったガレージキット・ブームの機運などを
敏感に捉え、実際の商品づくりにも反映させていこうとした姿勢が随所から伺える
最初期ラインナップの「ウルトラ怪獣シリーズ」。
必ずしもその意気込みが綺麗な形で実を結ばなかったり、意欲が空回ったりと
現時点だからこそ見えてくる粗も随所にあったりしますし、何よりもまだまだ
児童向け玩具の域を飛び出せずにいたソフビ怪獣のスプレーワークのぞんざいさで
かなり損をしている面もあったりするこれらの怪獣たちなのですが……
じっくり腰を据えて「塗り込んで」やると、これがなかなかどうして!
このミクラスも立ちポーズこそ固めなものの、劇中におけるパワフルさの再現や
造形のまとまりの良さは実に見ごたえのある仕上がりだと思いますし、そんな元々の
ハイポテンシャルが改めて「見えて」くるのも、またリペイントの楽しさですよね。
以上、簡単ではありますが……
1983年版ミクラス、私家版リペイント遊びの巻でした~。