「ウルトラ怪獣ソフビ」よりも一回り大きなサイズを前面に押し出すことにより
造形や価格設定ともども、映画怪獣のプレミアムな存在感のアピールを狙って
現在、精力的に展開されているバンダイの「ムービーモンスターシリーズ」。
それらの中から、今回はこちら……
もはや説明不要の超大御所、偉大なる伝説の初代こと"水爆大怪獣・ゴジラ(1954)”を
リペイントの遡上にあげてみます。
で、塗りあがりましたのがコチラ!
1954年当時の最高峰と言ってよい特撮技術……
とりわけ、モノクロ撮影の陰影を活かし切った威圧感と重量感、存在感によって
現在にまで至る日本的怪獣像の祖となった初代ゴジラ。
そんな初代ゴジラの魅力を見事に捉えた本ソフビ。
オリジンたる『ゴジラ』が白黒映画ですのでグレーの濃淡だけで表現がなされており
それはそれでかなりハマっていますので……
今回はそんなグレーの成型色を下地として活かし、口や目、背びれなどを部分的に
ちまちま塗り分けてやることで、カラー時代ならではの「見え方」と映画における
「モノクロ濃淡のイメージ」が両立するよう心がけてみました。
徐々に明るめのグレーへと切り替えながら、何度かに分けてドライブラシを施せば
それだけでゴジラらしい存在感や凄味がより際立ってくれるのは、ひとえに本品の
ソフビ商品としての出来の良さ……
とりわけ「もう、思い切りドライブラシしちゃって下さい!」と言わんばかりの
全身の皮膚表現モールドの素晴らしさがあったればこそですね~。
そんな感じで、ドライブらしさの楽しさを超堪能させてもらえた今回。
「グレートモンスターシリーズ」版・初代ゴジラのリペイントの巻でした~。