遊びをせんとや生まれけり

全ての「面白がりやさん」へ――千歳より、愛をこめて。

すてきな沖縄、ステーキな!

第二次大戦後の米軍占領統治と言う過酷な時代を経て来た土地柄ゆえの食文化として

ステーキが非常にポピュラーなものであると言う沖縄。

実際に赴いてみますと、なるほど確かに……

有名な繁華街の「国際通り」は勿論、那覇市以外の地域でも、道中の至るところに

ステーキ専門店の看板を見つけることが出来ました。

そんな土地に足を運んだからには、やはり当地のステーキを味わわずして

北海道には帰れない!

 

と言うわけで、今回の旅でお邪魔したのは那覇の「ジャッキーステーキハウス」さん。

米軍のお墨付きたる「Aサイン」を掲げて多くの好評を得、長い歴史を積み重ねてき

老舗にして、全国的にその名を知られる掛け値なしの名店です。
 

奥まった路地にひっそりと建つ、(失礼ながら)決して大きくはない店舗ながら……

僕らが到着した時には、既に順番待ちの人、人、人。

僕らもその順番待ち勢の中に加わる一方で、店内にて食事を済ませた人たちが

続々と、皆さん一様に満足しきった蕩け顔(笑)で出て来るのを見て

俄然、期待も高まります(笑)。

 約35分後くらいに店内へと案内され、注文したのはこちらの

テンダーロインステーキ(200g・レア)。

脂のないヒレ肉を用い、肉の柔らかさと旨味が際立つ、同店不動の

一番人気&看板メニューです。

筋張らず、抵抗感の「て」の字もなく、すんなりとナイフを受け入れ……
とろける「ような」ではなく、文字通りに口の中でとろけてしまう
肉の柔らかさと芳醇な旨味。
 
これは肉質が良いのか、焼き方が上手いのか、肉の熟成が適切なのか?
 
恐らくはその全てなんでしょうね、思わずスーッと魂が抜けるような旨さです。

塩・胡椒をはじめ、醤油にマスタード、酸味と複雑な奥行きが独特な

同店オリジナルソースなど、調味料も色々テーブルには揃っていましたし、

どれを用いても旨かったんですが……

その上でなお、個人的には「何もかけない、つけない」まっさらの状態の肉こそが

最高に旨かった!

 

「まずは何もつけずに食べてみて下さい」と言う、お店側からのお客への注意書きは

決して自信過剰に非ず、です。

で、ひとつ不思議だったのが、ステーキセットとして肉やライス、

サラダと一緒に供されるこのスープ。

 

乳白色のクリーミィさながらポタージュやシチューではない、

何とも形容のしがたい…… 初めて味わった独特のものだったんですが、

でも間違いなく、このお店のステーキにはマッチしていましたね。

なまじ食べなれている料理だけに、「格の違い」もよりくっきり際立つ……

伝統に裏打ちされた圧倒的な旨さに、親子ともども雷に打たれる思いだった

「ジャッキー」さんのステーキ。

 

お腹いっぱい、満足感いっぱいで店を出て来た僕とお母堂の顔もまた、

入店前に見た方たちのように幸せそうな蕩け顔だったんだと思います(笑)。

 

次に来る機会があったなら、是非ともまた味わってみたい逸品でした!