2008年の発売開始以来、リリース当初の『仮面ライダー』のみならず
アニメも、特撮も、多くのタイトル&キャラクターを巻き込みながら成長を続け
今やバンダイのシニア向け可動フィギュア路線を語る上では決して避けて通れない
一大ラインナップのブランドになった「S.H.フィギュアーツ」。
そんな「フィギュアーツ」でも、続々リリースされている『ウルトラマン』関連より
2022年4月発売のこちら、ウルトラマンリブット。
かなりの遅ればせではありますが、このたび嬉しいご縁に恵まれまして……
僕ことさいとうひとしも、ようやくの入手が叶いました!
と、言ったところで改めまして……
「フィギュアーツ」版のリブット、ウキウキでの開封。
こんなことを言うと、或いは意外に思われるかもしれませんが……
不肖さいとうひとし、アーツ版のウルトラマンは実はこのリブットが初体験(赤面)。
TVゲーム的、あるいはコミック的なマッスル・アレンジへの傾倒ぶりが顕著でもあった
「ULTRA-ACT(特に後期アイテム)に比べ、映像作品でのスーツのイメージを捉えて
演者さんのプロポーションにより忠実な形で立体化されているフィギュアーツ版。
そんなイヤミのない、外連味にも傾き過ぎない素直なアレンジが光る造形バランスは
塗装・ディテール表現の繊細さとも相まって好感がもてますね。
左腕は専用装備である「リブットブロッカー」装着のものと未装着のものの二つが
律儀に付属していますので、グレート&パワードからブロッカーを授かる以前の
M78星雲・文明監視員時代の姿を再現することも可能。
シルエットがよりスッキリするので、個人的にはこっちの方が好みかな。
勿論、関節可動とポージング性能がウリの「フィギュアーツ」ですので、彼もまた
シラット(東南アジアの伝統的な格闘技)を基調とした独特なポージングの
様々なアクションポーズが容易に、しかもきれいにキマります。
マレーシアの子ども番組でデビューを飾り、現地における公式ウルトラマンショーでは
我が国のウルトラヒーローたちとともに八面六臂の大活躍を見せるリブット。
『ギンガ』以降のニュージェネ・ウルトラ路線で、メインスポンサーの要請により
どんどん重装備化&複雑化の一途をたどっていた新ヒーローたちに対しての違和感が
拭えなかった身としましては、初代ウルトラマンの延長線上に位置するかのような
リブットのシンプルさは却って新鮮であり、一服の清涼剤でもあって……
円谷プロ作品公式におけるそのウェイトがどんどん増していき、その結果として
このように優れた可動フィギュアを手に取って遊べる日がこうも早く訪れたことは
市井の一ファン的には何よりの僥倖であり、同時に感慨深いものがあります。
大型化したリブットブロッカー(盾)と、得意武器のスプレッダーロッド(光の棒)も
しっかりオプションパーツとして付属し、劇中再現面でも抜かりなし。
シラットの演武のごとく、このスプレッダーロッドを嵐のように振り回して立ち回る
棒術アクションもまた、リブットならではの魅力の一つですよねぇ。
あ、それらに加えて、なんかもうひとつこんな感じのパーツも付属しておりますので
その扱いの処遇については、まぁ各々のお好みで、ってことで(笑)。
以上、今回は「フィギュアーツ」版ウルトラマンリブットのご紹介でした。
単独での映像作品を有しない、特殊な立ち位置のウルトラヒーローではありますが……
逆に言えばそれは、ユーザーの想像力を思い切り羽ばたかせる余地を多分に有しつつ
それを受け手の我々に委ねてくれている、と言うこと。
そして本品の優れた性能は、必ずやその期待に応えてくれるはずです!