玩具的な愛らしいデフォルメとフィギュアとしてのリアルさが上手く調和した造形、
手に取りやすく集めやすい絶妙のサイズ&価格設定、怪獣ソフビファンの心を擽る
ラインナップ選定のバラエティ……などの諸要素が相まって、リリース開始と同時に
多くの支持を集めているバンダイの現行「ウルトラ怪獣シリーズ」。
そんな中から、今回リペイント遊びの遡上にあげますはこちら……
2019年放映『ウルトラマンタイガ』第7~8話の前後編における大型ゲストとして
山村集落における異様な伝承とも相まった、一種邪神然とした異様な存在感を放ち
強い印象を残してくれた”悪夢魔獣・ナイトファング”さんです。
で、塗りあがりましたのがコチラ!
何せおもちゃ売り場の店頭で、全国のウルトラマン及び怪獣ファンの良い子たちに
まずは「手に取ってもらう」ことが大前提の現行商品ですので、怪獣人形としての
リアルさにも増して、生理的嫌悪感を抱かせないことが玩具としての大命題。
とは言え、造形物としてのまとまり具合や全身ディテールの確かな再現具合などなど
「リアルタイプの怪獣フィギュア」として見ても、現行ソフビの田アイテムに負けず
かなりの好アイテムに仕上がっているのもまた事実。
ですので、本品に関しては劇中のおどろおどろしい不気味で邪悪な印象の色彩へと
明快な色調のソフビを敢えて「引き戻す」方向で作業を開始(笑)。
その色彩から受ける印象が、決して玩具的な軽さや単調さに陥ることのないよう
絶えず念頭に置きつつ、最終的には「こんな感じ」になりました。
と言うわけで、ナイトファング塗りあがり!
複数ヒーロー体制やコレクションアイテム、シリーズを通してのレギュラー悪役など
盛りだくさん過ぎる趣向が、却って毎回の登場怪獣のインパクトを薄めるかたちとなり
結果としては散漫な印象も否めなかったりしますが、こうして改めて向き合ってみると
『タイガ』デビュー組の怪獣たちもまた、なかなかの名優揃いでしたね。