小サイズにみっちり詰まったリアル造形の高密度と、バラエティ豊かな顔ぶれが
ずらり揃ったラインナップが評判の新「ウルトラ怪獣シリーズ」……
その華々しいデビューは、30年以上の長きに渡り、時代毎のウルトラキッズらの
よき友であり続けてくれたバンダイのロングセラー・旧「ウルトラ怪獣シリーズ」、
即ち840円ソフビのノウハウや販路などをストレートに受け継ぐことができたという
恵まれた境遇にも支えられていることを忘れるわけにはいかないでしょう。

さて、そんな旧ソフビの中からリペイントの俎上にあげますは……
1990年に発表・展開された日豪合作ウルトラシリーズ『ウルトラマンG』の
記念すべき第1話に登場し、冒頭部だけのごくわずかな出番でありながらも
初の海外合作連続シリーズ、やはり初のオリジナル・ビデオシリーズであると言う
「はじめて」尽くしの本作における「つかみ」として、多くのファン視聴者層に
強烈な驚きを与えてくれた”邪悪生命体・ゴーデス(第一形態)”であります。
で、塗りあがりましたのがコチラ!

『ウルトラマンG』のビデオシリーズ完結から数年後、テレビ放映での展開がなされた
1995年のリリースだけあって、今日的なウルトラ怪獣ソフビの在り方が確立され
ガレージキットと見まごうばかりの正確なプロポーションや精緻なディテールなど
造形面では現在のものに比しても全く見劣りしない本製品。

しかしながらあくまで児童層をも視野に入れた玩具である関係上、本編における
一種生理的嫌悪感さえ感じさせるグロテスクさが、敢えて用いられた児童玩具然たる
ポップな塗装によって、故意に抑制されているのもまた事実。
……まぁねぇ、玩具と言うのは実際にお金を出す親御さんたちが「このおもちゃならば
我が子に与えても良い」と判断し、硬い財布の紐を開けてもらえるというのもまた
決して無視できない大事な要素ですから、ねぇ(苦笑)。

で、その一方で、その辺の大人の事情(笑)を気にしないで済む我々はと言えば
もう本編でのゴーデスのグロテスク&悪魔的な印象に近づけるよう塗り込んで
より「らしい」イメージで楽しんじゃおう、ということでーー
僕の場合は「こんな感じ」に仕上げてみましたが、いかがでしょうか。

と、なんだかんだで大はしゃぎの末に楽しく。
今回は旧ソフビ版ゴーデス(第一形態)のリペイントの巻でした~。





