遊びをせんとや生まれけり

全ての「面白がりやさん」へ――千歳より、愛をこめて。

『ウルトラマンオメガ』最終回、見届けました!

――そんなに地球人が好きになったのか、

           ウルトラマン――

2025年の7月ごろから急速に自身の体調が悪化した(それでとうとう長期入院にまで

至ってしまった)こともあり、5話以降の感想文記事UPがバッタリ止まってしまいましたものの

ウルトラっ子の端くれとして『オメガ』は毎週楽しく視聴していましたし、とりわけ入院中は

代わり映えのない病室での日々をひときわエキサイティングにしてくれる大事な「心の栄養素」として

毎週土曜の放送日を心待ちにしていたんですよね。

TAMASHII NATIONS S.H.フィギュアーツ ウルトラマンオメガ 約150mm ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア

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「怪獣やウルトラマンと言う概念への固定的概念自体がそもそも存在していない地球」と言う

ウルトラシリーズとしては新しい切り口の基本設定を入り口に、全ての記憶を失って現れた

一人の異星人オメガことオオキダ・ソラトと、自分自身の行くべき道を探し続ける地球人青年

ホシミ・コウセイとの奇妙な出会いと共同生活の中で育まれていく絆の物語として幕を開けた本作は

ともすれば毎回のゲスト怪獣がもたらす怪事件やウルトラマンとの激しいバトルアクション以上に

毎回出てきてはドラマを(あまり良くない意味で)ひっかき回す、マンがチックに戯画化された

悪の強い人間の登場人物の方が印象にこびりついて困ってしまったりしたのも、今となってみれば

それなりに懐かしいメモリーではあります(笑)。

[バンダイ(BANDAI)] ウルトラマンオメガ メテオカイジュウシリーズEX DXガメドン&スペシャルウルトラメテオセット 対象年齢 3 才以上

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そんなこんなで、ややもどかしさも感じるスジ運びの中でストーリーが進行していく中で

アユムの恩師ウタ・サユキの登場と、それに伴う調査セクション「怪特対ウタ班」のメンバーとして

ソラトやコウセイがスカウトされるあたりから、物語の筋が「毎回の怪獣事件とそれへの対策」に

ストレートな一本化がなされることでより明快になり、また同時に地球における人間たちと

怪獣たちとの(現実的な折り合いを絶えず考えた上での)共生・棲み分けの域にまで劇中の人々の

意識が少しづつ及んでいく過程をじっくり見せてくれることによって、俄然面白くなってきた

番組中盤以降は、その流れに身を任せつつTVの前に座るのが本当に楽しみで。

 

……とか何とか言ってたら、人間側ゲストの(悪い意味での)デフォルメされ具合と、

悪ふざけとしか言えないような往年名作怪獣の能力のいたずらなエスカレーションぶりとの

化学反応によって目も当てられなくなってしまった第21話のガボラ回、なんていうのも

不意打ちで出てくるんで全く油断も隙もないんですが(汗)!

[バンダイ(BANDAI)] ウルトラマンオメガ ウルトラ怪獣シリーズ 244 ゾメラ 対象年齢 3 才以上

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そんなこんなで、従来の『ウルトラ』にはなかった変化球の切り口からスタートした企画でありつつ

その実、初代『ウルトラマン』や『ウルトラQ』などに端を発し、今日まで連綿と続いてきた

空想特撮シリーズの魅力を、よりプリミティヴな形で、しかも今日までの『ウルトラ』の歴史や

『ギンガ』以降のニュージェネレーション作品群の新機軸や演出の方法論なども一切否定せずに

改めて見つけなおし、その根源と本質を再発見していこう、と言うのが2025年放映のシリーズ最新作

ウルトラマンオメガ』が製作・放映され、ウルトラシリーズの長い歴史の中に組み込まれた

もっとも大きく、深い意義であったと感じています――

 

そんな「人間と怪獣との関係」を改めて洗い直す物語であったからこそ、物語の締めくくりを成す

所謂「ラスボス」的怪獣が、NDFが防衛のために保管していた怪獣たちの細胞が増殖・暴走した

いわば「人間側のダークサイドの産物」である殲滅細胞怪獣:ゾメラであったというのは

むしろ必然と言ってよいものだろうな、と。

[バンダイ(BANDAI)] ウルトラアクションフィギュア ウルトラマンオメガ アーマーチェンジセット

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そんなゾメラとの最終決戦で、今日まで種族や生まれを越えた確かな絆を育んできたソラトと

コウセイが見せた奇跡の変身、そしてそれが生む結末――

これもまた「人類とは全く異質の価値観や生命観を有している異星人が、ちっぽけな地球人に対して

シンパシーや友情を感じるようになり、自らの生命をも投げうってその「思い」に応えようとする」

ウルトラシリーズでなければ成立しえない、ウルトラだからこそ描き得る空想の醍醐味と感動を

『オメガ』ならではの視点と切り口によって真摯に描き直す作業であり、その過程の中で

これまで敢えて封印してきた「インナースペース」描写が最大限の効果を伴って用いられたのには

正直インナースペース演出があまり好きではない僕も思わず膝を打たずにはいられませんでした。

 

そして、そんな凄絶な戦いが終わり、登場人物がそれぞれの道を未来に向かって進んでいく

爽やかさの一方で、あの小さな貸倉庫から始まったソラトとコウセイ、アユ姉らのわちゃわちゃと

賑やかで、未熟で、でもとびきり楽しかったあの日々はもう二度とは戻ってこないと言う

一抹のほろ苦い余韻をも含めて、ひとつの美しい物語を最後まで見届けることが出来たという

そんな満足感と嬉しさが、一視聴者に過ぎない僕の心をいっぱいに充たしてくれた今朝の最終回。

 

ウルトラマンオメガ』。

怪獣ファンとして、空想特撮ファンrとして、そして何よりウルトラマンのファンとして

このシリーズに出会えてよかった、と心から感謝しています。

 

スタッフ・キャスト陣の皆々様、改めて本当にお疲れ様です。

半年もの間、素敵な時間をありがとうございました。