遊びをせんとや生まれけり

全ての「面白がりやさん」へ――千歳より、愛をこめて。

迎春2024・熱い沖縄まるかじり! の巻

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宙マン「やぁ、皆さん! 新年、あけましておめでとうございます!

 今年もどうか、私たち宙マンファミリーをよろしくお願いしますね。

 皆さんに喜んで頂けるよう、私たちも一生懸命やりますよ!」

ビーコン「……って言うかっスねぇ、皆さん。

 年明け一発目のオイラたち、いつもと雰囲気違うと思わないっスか?」

ピグモン「んーとね、じつはねぇ、ピグちゃんたちね~……」

落合さん「うふふふ、その先はまだ内緒ですわよ、ピグモンちゃん。

 ……さぁ、答えが気になるあなた、あなた、そこのあなたも!

 ぜひ「続きを読む」をクリックして、先を読み進んでいって下さいましね~♪」

 

 

ビーコン「じゃんじゃじゃーん!

 今年の正月はなんと、オイラたち……沖縄にいるっスよ~!」

落合さん「それにしましても、どうでしょう。

 千歳を離れて、那覇空港に到着してゲートに足を踏み入れた瞬間

 むわっと押し寄せてくる、この湿気と熱気!」

宙マン「はっはっはっ、勿論それが嫌だというわけではなくって……

 ああ、沖縄に来たんだなと感慨深いものがあるって話だね」

落合さん「えぇ、仰る通りです、お殿様」

ピグモン「はうはう~、いかにもナンゴクって感じなの~♪」

宙マン「はっはっはっ、気分が盛り上がってきたところで……」

落合さん「沖縄観光、大いに楽しむと致しましょうか!」

ビーコン「いえっふ~、全面的に賛成、異議なしっス!」

宙マンファミリーの暮らす北海道とは真逆の場所……

日本列島の最南端に位置するここ、沖縄県

寒風吹きすさび、雪が降り積もる千歳からしてみれば、当地の気候は

1月とは言え、むしろ汗ばむくらいの暑さに思えるほど。

そんな暑くて「熱い島」、沖縄本島に足を踏み入れた宙マン一行。

那覇空港から「てだこ浦西駅」までを片道約40分で結び、観光客のみならず

那覇市民・沖縄県民にとっての”日常の足”として無くてはならないものである

沖縄都市モノレール、通称「ゆいレール」を利用して、まず向かった先は……。

 

落合さん「まずはやっぱり、沖縄県庁前ですわね!」

宙マン「我が北海道庁の赤レンガとは、また別の意味で……」

ビーコン「垢抜けてて、シャレオツな建物っスねぇ!」

ピグモン「はうはう~、スマートでおしゃれさんなの~」

宙マン「よーし、まずは沖縄県庁の建物も拝ませてもらったことだし。

 この流れで行くと、次は国際通りの散策ってところかな?」

ビーコン「たはっ、またベタな流れっスねぇ、アニキ!」

落合さん「定番と仰いなさいな、ビーコンさん!」

ピグモン「なんかピグちゃん、わくわくしてきたの~」

ピグモン「ほら、みんな、早く早くなの!」

落合さん「(苦笑)あらあらまぁまぁ、ピグモンちゃんったら……」

宙マン「転ばないように気を付けるんだよ?」

ビーコン「ひ~ん、転んで膝小僧打っちまったっスぅぅ~」

落合さん「……ってm、あなたがですかっ!(呆)」

那覇市の県庁北口交差点から、安里三叉路までの約1.6km……

沖縄県で最も賑やかなメインストリートであり、那覇最大の繁華街として

県外からの訪問者にも広くその名前が知られる「国際通り」。

 

土産物屋や飲食店などがずらりと立ち並んだその様は、降り注ぐ南国の日差しや

空気の熱さとも相まって、訪れた人々のテンションを自然に高揚させてくれる。

 

ピグモン「はうはう、いろんなお店にいろんなシーサーがいるの~」

落合さん「本当ですわね、大きさも大小さまざまで……。

 この小さくて可愛らしいのは、記念の品にも手頃でよさそうですわね」

ビーコン「ヒヒヒ、シーサーもいいんスけどね。

 オイラ的には、そこでもう一声欲しいっつーか……

 ぶっちゃけ、あるっしょ? もっと重要なモンが!」

宙マン「と言うと……海ブドウとか、ちんすこうとかかね?」

落合さん「あるいはスパムのまとめ買い……?」

ビーコン「チチチ、そーじゃなくてっスね――」

ビーコン「ヒヒヒ、ずばりオタ買い物っスよ!

 ご当地・沖縄のアニメ系ショップ巡り、スルーできるはずないっしょ。

 でもってポルノ的なものも入手出来りゃ、オイラ的には万々歳……」

 げ し っ !

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落合さん「ねーいっ、このエロ怪獣!

 沖縄に来てまで、早々に「病気」を出さないで下さいっ!(怒)」

ビーコン「どひ~っ、新年早々いい一発、いただきましたっスぅぅ~」

宙マン「はっはっはっはっ」

 

ピグモン「それはさておき……

 歩き回ってたら、ピグちゃんおなかすいてきちゃったの~」

宙マン「ああ、言われてみれば……確かにそんな時間かな?」

落合さん「えぇ、ビーコンさんのおバカさ加減にお付き合いしてしまったおかげで

 何だか無性に、エネルギーの消耗を実感しておりますわ(汗)」

ピグモン「どっかで何か食べたいの~、ねっ?」

落合さん「ですわね、悪くないご提案ですわ」

宙マン「よ~し、それじゃ店を探すとしようか」

これが『宙マン』ならぬ『孤独のグルメ』であったなら、店探しのシーンにおいて

決まって流れる「定番のあの曲」がBGMとして挿入されるところ。

 

とは言えホームグランドの北海道とは違い、勝手の分からぬ沖縄・那覇市

はてさて何処で食べればよいかと、宙マンが軽く途方にくれていると……。

ビーコン「いえっふ~、アニキアニキっ!

 とりあえず、あんな店なんてどうっスか!?」

宙マン「ほう……沖縄そばかね!

 確かに本場へ来たからには、一度味わっておきたいメニューだよねぇ」

落合さん「沖縄そばのほかに、カレーや牛丼も……

 って、要はチェーン店ってことですの?」

ビーコン「チチチ、そうは言うっスけどね……

 こういう気取りのない、普段使いっぽいチェーン店のメニューにこそ

 思わぬお宝が眠ってる、とオイラは見るっスよ」

落合さん「(鼻で笑って)まぁ、仰いますこと。

 宜しいですわ、ここはビーコンさんを信じましょう。

 ただし、もしも不味かったりしたら、その暁には地獄の鬼も涙する――」

ビーコン「じ、地獄の鬼がどーしたと? それでオイラをどーすると!?(汗)」

 

……と、極楽コンビが楽しく盛り上がっている間に。

ピグモン「はうはう~、とってもいい匂いなの~」

宙マン「匂いだけで既に美味しい、これはなかなか凄いことだよ?」

落合さん「ふむ、これはもしかすると、もしかしそうですわね――」

落合さん「(一口啜って)……あぁ、もしかしましたわ!」

ピグモン「はうはう~、とってもおいしいスープなの~」

宙マン「豚とカツオのダシがきいてて、すっきり味なのに深いねぇ!」

宙マン「この肉も柔らかくて……それに、上手に脂が抜けて上品なこと!」

ビーコン「ヒヒヒ、そしてそして、何たってこの麺っスよ――

 噛みしめると、めっちゃ口ん中で弾けて躍るっスよ!?」

落合さん「えぇ、沖縄そばはかなりのヤンチャ麺と見ましたわ」

ピグモン「はうはう~、沖縄そば、とってもおいしいの~」

落合さん「えぇ、牛丼ともども、すっかり堪能させて頂きましたわ。

 (ニヤリ)……ビーコンさんにしては上出来と、一応お礼を申しましょうか!」

ビーコン「うひ~、どうにか地獄の折檻は回避できたみたいっスね~(ほっ)」

 

……などと言う軽口の応酬もまた、旅先での楽しさと食事の美味しさを引き上げる

絶妙にして不可欠のスパイス。

そんなこんなで、宙マンファミリーが早くも沖縄気分を満喫しているうちに

いつしか日は暮れかけ、空が茜色に染まり始めて……。

 

宙マン「となると、そろそろ夕飯だね!」

落合さん「お昼が軽めに沖縄そばでしたから……」

ビーコン「夜はガッツリ行きたいっスね、肉系の何かで」

宙マン「となると……やっぱりステーキかねぇ!?」

第二次大戦後、米軍占領統治と言う過酷な時代を経て来たその土地柄ゆえに

「呑んだ後のシメはステーキで」とも言われるほど、決して特別なものではなく

カジュアルな形でステーキが親しまれている沖縄県の食文化。

その中でも、このたび宙マン一行が足を運んだこのお店は、現存する沖縄県内の

ステーキ店の中でも最古の歴史を有し、品質・衛生面など厳しい基準をクリアした

米軍のお墨付き「Aサイン」を掲げて好評を博し、営業を続けて来た老舗にして

全国的にその名を知られる掛け値なしの名店である。

宙マン「やっぱりねぇ、沖縄にお邪魔したからには……」

ビーコン「ステーキ文化の原点、試さなきゃウソっスよねぇ!」

落合さん「と、言っている間にですね、皆様。

……おいで下さいましたわよ、私たちのお肉が!」

このたび彼らが注文したのはこちら、同店不動の一番人気……

赤身肉を香ばしく焼き上げたテンダーロインステーキ(200g・レア)」。

 

ビーコン「うおっ、なんスか、この肉!

 ぜんぜん抵抗感なく、すんなりナイフが入っちまったっスよ!?」

宙マン「それに、とろける”ような”どころの話じゃないよ。

 文字通り、本当に口の中でとろけちゃう!」

ビーコン「旨味もすげーっスよ、魂抜けちまうっス!」

ピグモン「こんなおいしいステーキ、ピグちゃん初めて食べたの~」

宙マン「これは肉質が良いのか、焼き方が上手いのか、熟成が適切なのか……」

落合さん「恐らくはその全てなんだと思いますわ、素晴らしい老舗の手際です」

身も心もすっかり満足しきって、宙マンファミリーが店を出る頃には……

既にほとんど陽は落ちかけ、南の空に星々が美しくまたたき始めていた。

 

宙マン「いや~、食べた食べた、満足満足!」

ビーコン「やー、でもオイラたち……

 新年一発めは、遊んで飲み食いしただけで終わっちまったっスねぇ!」

落合さん「(苦笑)結構なことではございませんの、ビーコンさん。

 年明け早々から、怪獣だの怪人だのロボットだのと……

 そんな騒動にばかり巻き込まれては、たまったものではございませんわ」

ビーコン「ヒヒヒ、でも、この分なら。

 ……このままずっと、旅番組っぽいノリで最後まで行けそうっスよね!」

宙マン「ああ、素晴らしいね沖縄、実に幸先の良いスタートだよ!」

ピグモン「はうはう~、明日もいっぱい、みんなで遊ぶの~♪」

限りない多幸感に充たされながら……

かくして宙マンファミリー沖縄旅行、初日の夜は更けていく。

 

このまま何事もなく、楽しい道中記が繰り広げられるに違いない――

だが、誰もがそう思いかけ、油断していたその陰で。

今度もまた、何やら得体の知れない「騒動」の気配が――

おお、親愛なる読者諸賢よ、そして宙マンファミリーよ。

年明け一発めとなる巨大な危機は……誰にも気づかれず、悟られないうちに

もう、すぐそこまで迫っているのだ……!

「グフフフ……

 うわっはははは……!!」