その造形クオリティの高さと、作風の安定感において確かな信頼を獲得し
1970年代「変身ブーム」期における、所謂”第二期”ウルトラ怪獣の立体化では
揺るぎない定評のあるインディーズ怪獣ソフビメーカーの雄、ベアモデルさん。
そんなベアモデル「オール怪獣コレクション」の中より、今回はコチラ……
『帰ってきたウルトラマン』第43話に登場したグロテス星人の侵略の走狗にして
渋い魅力の隠れ強豪、”魔神怪獣・コダイゴン”をリペの遡上にあげてみました。
で、塗りあがりましたのがコチラ!
明るめのグリーン成型色に茶系のスプレーが吹かれ、それぞれの補色効果が相まって
玩具的な親しみやすさと古色蒼然たるオリジナル映像作品のスーツのイメージッとを
巧みに折衷し、これはこれでなかなか悪くないコダイゴン。
ただ、ソフビを塗って楽しむのが三度の飯の次ぐらいに(笑)好きな僕としては
このソフビに秘められている真のポテンシャルを見届けたいという気持ちに嘘はつけず
こうして結局、塗装遊びで楽しむ格好に(笑)。
「神社のご神体たる武神像が、宇宙人に生命を吹き込まれて怪獣化した」と言う
『帰マン』本編の設定や劇中描写における重厚な存在感に少しでも近づけるようにと
絶えず念頭に置きながら色を塗り重ねていきます――
個人的に念頭にあったのは「塊状態でのカツオブシ」の熟成具合ですね(爆笑)。
と、そんなこんなでベアモデル版コダイゴンも塗りあがり。
使役するグロテス星人のソフビとは真逆に、みしろ均整の取れたプロポーションで
本編スーツ以上のスマートな精悍ささえ感じさせるデフォルメ具合……
この匙加減が本当に絶妙で、怪獣「玩具」ならではの大きな魅力ですよね。