まさに脂の乗りまくっていたレイ・ハリーハウゼン氏の“ダイナメーション”と
全編に横溢する豊かなイマジネーションで、予算やスケジュールのタイトさを
画面から全く匂わせない、堂々たるファンタジー映画の一大傑作となった
1958年公開のアメリカ映画『シンドバッド七回目の航海』。
全編がエキサイティング&ファンタスティックな見せ場、見せ場の
つるべ打ちと言うべき本作の序盤で、観客の心をわしづかみにした
海図に無い道の島の海岸に、半獣の一つ目巨人・サイクロプスが
その姿を現わすシーンを盛り上げてくれたのが本曲です。
“公開された最初の週に、8回も見に行きました。
(中略)
私が何よりも魅了されたのは、
浜辺に立つサイクロプスでした。
映画であんな凄い映像を見たのは、
初めての経験でした”
(「特撮映画の開拓者 レイ・ハリーハウゼン」より、
ルーカス・フィルム特撮監督デニス・ミューレン氏の談話)