口に出すのも忌まわしい、あの2020年からのコロナウィルス禍……
様々な大規模イベントなどが軒並み中止となって、自宅待機を余儀なくされる中の
「巣ごもり需要」から、思いがけず光の当たったプラモデル趣味。
それは同時に、転売目的でプラモデルを買い占め、高値で売りさばこうと言う悪質さの
バイヤーたちの台頭を招き、通常の流通経路ではなかなか欲しいプラモが手に入らず
マニア向けなどのショップで見かけた際にも、暴利とも言うべき高値がついている
かつての1980年代・ガンプラブーム狂奔期とはまた別の意味での異常事態をもたらし
市場全体に大きな混乱がもたらされる状況をも生んでしまったわけですが(汗)。
そんな中、シリーズ初の女性主人公であったり、学園物の要素が前面に出されたりなど
キャッチーな新要素の数々が上手くハマったヒット作となったTVシリーズ最新作、
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のプラモデルもまた、作品自体の人気に加えて
上記のごとき転売ヤーたちの暗躍によって、模型売り場や模型店のどこに行っても
プラモデルがない、と言うことになっており……
で、僕ぁもう、いくら欲しいキットでも、そんな本来の定価以上のプレミア価格での
購入によって、転売ヤーその他に甘い汁を吸わせるなど死んでも嫌だと言う
意地とやせ我慢で(苦笑)今日までやせ我慢を続けて来たわけなんですが。
ですが、アレですね、待てば海路の日和ありです――
ここにきてようやく(少なくとも『水星の魔女』関連プラモデルに関しましては)
一時期の狂奔がおさまってきましたので、ここにきてようやくのキット入手!
ガンプラではおなじみの1/144スケール、HGディランザ。
一般機と、レギュラーキャラの一人ことラウダ・ニールの専用機、どちらかを選んで
組み立てられる仕様でしたので、今回はラウダ機として組んでみました。
ステップ・バイ・ステップでサクサク組める作りやすさとパーツの合いの良さ。
そして完成後は、幅広い関節可動範囲によって様々なポーズをとらせて遊べてしまう
プラモデルであると同時に「立体組み立てパズル&アクションフィギュア・トイ」の
要素をも内包することで、幅広い層のユーザーに対してフレンドリーである商品姿勢は
数あるプラモの中でもやはりガンプラならではの独自深化と言う感じが致します。
で、そんなガンプラと言えば、パーツ状態ですでに各部の色分けが「出来て」おり、
ただランナーから切り離して説明図通りに組み立てるだけでも、ほぼ本編と同様の
カラーリングでのMSを再現できちゃうのが良い所。
ですので、今回は全身の色分け成形をそのまま活かし……
艶消しスプレーと、油絵具によるウォッシングによるお手軽フィニッシュによって
「こんな感じ」にアソんでみちゃいました(笑)。
以上、とっても楽しく組めた久々のガンプラ、HGディランザなのですが――
ただひとつだけ問題があるとすれば、この組み応えの良さにすっかり味を占めちゃって
つい、また別のも組みたくなるってところでしょうかね~(笑)。