往年の名作玩具メーカー、マルサン商店やブルマァクなどから続々と
リリースされて一世を風靡した「あの頃」の怪獣ソフビに敬意を表して
造形やスプレーワークなど、敢えて怪獣ブーム華やかりし時代のソフビを
強く意識し、わざと似せた上で世に問う「レトロタイプソフビ」の方法論を
いち早く確立した視界のパイオニア、M1号(メーカー)さん。
そんな「ちゃんと分かってる人たち」の心地よい大人の洒落っ気と遊び心が横溢した
M1号製「世紀の大怪獣シリーズ」ソフビから今回はこちら、『ウルトラQ』登場の
”深海怪獣・ピーター(アリゲトータス)”をリペイントの遡上にあげてみます。
で、塗りあがりましたのがコチラ!
必ずしも凶悪な怪獣とは言い切っレ内、その微妙なパーソナリティ設定もあってか
なかなか再登場のお呼びがかからなかったものの……本年・2024年になってから遂に
円谷プロ×マーベルコミックスのコラボ企画『スパイダーマン×ウルトラマン』で
コミック上とは言え復活を果たして、その思いもかけない再登場のサプライズが
話題を呼んでいたりもするピーター君。
そんなピーターを所謂「レトロタイプソフビ」の文脈において新規造形・立体化した
M1号さんの安定感ある作風は、品格と節度あるデフォルメ具合の的確さと相まって
ファンシー的な抱き人形として見ても、怪獣人形としても一級の出来栄え。
ですので、キャンディトイ的なPOPさに傾倒したスプレーワークだけにとどまらず
リアル寄りの方向性でリペイントを施しても、しっかりそれを受け止めてくれますし
新たな一面を見せてくれるのが本当に嬉しいですよね。
と、そんな感じで、M1号ピーターも塗りあがり……
……って少々ややこしいですが、「そういうものだ」と割り切って頂ければと(笑)。