往年の名作玩具メーカー、マルサン商店やブルマァクなどから続々と
リリースされて一世を風靡した「あの頃」の怪獣ソフビに敬意を表して
造形やスプレーワークなど、敢えて怪獣ブーム華やかりし時代のソフビを
強く意識し、わざと似せた上で世に問う「レトロタイプソフビ」の方法論を
いち早く確立した視界のパイオニア、M1号(メーカー)さん。
そんな「ちゃんと分かってる人たち」の心地よい大人の洒落っ気と遊び心が横溢した
M1号製「世紀の大怪獣シリーズ」ソフビの中から今回はこちら、『ウルトラマン』の
第5話登場”怪奇植物・グリーンモンス”をリペイントの遡上にあげてみますね。
で、塗りあがりましたのがコチラ!
何しろ『ウルトラマン』本編中でも、うねうねと蠢く不気味なスタイリングと
どういう形状なのかが判然としない演出で、これはもう本放送当時のマルサンが
ソフビ商品化のチョイスから外したとしても致し方ない、と言いますか担当者を
まったく責めることなどできない(笑)グリーンモンス。
そんなストレートな子ども受けとは程遠いモンスターであっても、怪獣ブーム期の
空気の熱さを熟知しているM1号さんにかかれば、この通り「あの1966年当時の
マルサン商店製怪獣ソフビ」らしいスタイリングを、さすがの造形力と洞察力で
見事に具現化してくれています。
そんなデフォルメの絶妙さゆえに、レトロタイプの怪獣ソフビとは言いながらも
ある意味リアルタイプのソフビと並べても遜色ない仕上がりを見せている本品。
この通り、本編準拠での艶を落としたカラーリングでくるみ塗装を施すことによって
そのポテンシャルの高さがより際立ってくるのではないかと思います。
ただ今回、リペイント前提で入手したグリーンモンスのソフビが畜光ソフビでしたので
その楽しさをまるまる塗りつぶす形となったのは勿体ない、と言えなくもないですが
まぁそこはそれ、入手したものの遊び方は人それぞれってことで(笑)。
と、まぁ、そんな感じで簡単ではありますが。
今回はM1号製グリーンモンスのリペイントの巻でした~。