遊びをせんとや生まれけり

全ての「面白がりやさん」へ――千歳より、愛をこめて。

魔の泡に消されるなの巻

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210502103843j:plain

気候も穏やかになり、食べ物もまた美味しく……

この日の北海道千歳市は、抜けるように青い秋晴れであった。

宙マン「いやぁ~、秋はやっぱり良いものだねぇ!」

ピグモン「はうはう~、お外の風が気持ちいいの~」

落合さん「その辺のバランスと言いますか、デリカシーと言いますか。

 夏の暑さがしぶとかった分、尚のこと嬉しく感じますわね」

ビーコン「冬になったらなったで、また色々大変っスからね~。

 機構が穏やかな今のうちに、しっかり英気を養っとくっス!」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210604220917j:plain

みくるん「気候がいいから、何をするにももってこいですもんね」

ながもん「いっそ、このまま……

 一年中、ずっと……秋だったら、いいのに」

 

宙マン「しかしまぁ、なんだね。……」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210701221623j:plain

宙マン「昔の人は上手いこと言ったねぇ、「食欲の秋」って。

 こう気候がいいと、気持ちよくお腹もすいてこようってものさ」

ピグモン「はうはう~、ピグちゃんもご飯もりもりなの~♪」

落合さん「ええ、色々な食材も美味しくなりますし……

 むしろ、いま食べずしていつ食べるって感じですわよねぇ」

ビーコン「ホ~ントこの季節は、何喰っても旨いっスもんねぇ。

 おかけでついつい食べ過ぎて、体重計に乗るのが怖いことに!」

みくるん「(苦笑)……なんですよね~」

落合さん「ちょ、イヤなこと思い出させないで下さいませ!(汗)」

ビーコン「でも心配ないっスよ、しっかりモリモリ食べたカロリーは

 そのぶん、しっかり運動して燃焼させちまえばいいんスから。

 ちなみにこの場合の「運動」は、性的な意味での比喩であって……」

 落合さん「(ジト目)……その続きを言ってごらんなさい、ビーコンさん。

  即座にその場で、あなたを「料理」して差し上げますからっ!

  ちなみにこの場合の「料理」は、制裁・処刑的な意味で……」

ビーコン「ひぇぇ、血なまぐさいのは勘弁っスよ、落合さぁん!(汗)」

宙マン「はっはっはっはっ」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210701232037j:plain

みくるん「うふふっ、そんなお話聞いてたら、私たちも……」

ながもん「(頷き)何だか、お腹が……減って……きた」

ピグモン「はうはう~、それじゃみんなでランチなの~!」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210701232847j:plain

落合さん「いいですわねぇ、ちょうどお時間も頃合いですし……」

宙マン「“食欲の秋”を実感するには、もってこいだね!」

ビーコン「ヒヒヒ、頭とお腹がカンペキ飯モードっス~☆」


「ギニャァァァ~ッ、いいザンスねぇ……

 もう最高ザンスよねェ、食欲の秋!?」

落合さん「ちょっ、何ですのビーコンさん、急に変な声出して!」

ビーコン「お、オイラじゃないっスよ!」

みくるん「じゃあ、今の声は……一体!?」

 

……と言う、一同の疑念に答えるかのように!

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210426224545j:plain

ズゴゴゴグワーンっ!

ヒューッと尾を引いて、空の彼方から飛来してきた赤い光球。

地上に激突し、大爆発を起こす――

もうもうと吹き上がる噴煙と土砂の中から、姿を現したのは!?

「グィギギギギ~ッ!!」

 

みくるん「ああっ、おっきなカニさんですぅ!」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210427233353j:plain

ピグモン「あんなにおっきいと、もう完全に怪獣なの~!」

ながもん「カニ、そっくりだから……きっと……

 あれは……カニ座怪獣、ザニカ

ビーコン「……ええと、いちいちツッコまないっスよ!?(汗)」

「グィギギ~、正解だからそれでいいじゃないザンスか。

 イカにもタコにも、そしてカニにも……

 ワチシの名前はカニ座怪獣・ザニカ!

 カニ座の精にして、怪獣魔王様の忠実なしもべザンス!」

宙マン「ううむっ、これはまた厄介な奴が来たもんだね……!」

 

落合さん「……(ザニカをじっと見つめて)」

ザニカ「……ん~、なんザンスか、そこのメイドさん

 ワチシの顔に何かついてるザンスか?」

 

落合さん「……(じっとザニカを見つめ続けて)」

落合さん「……えぇ、えぇ、そうですわよねっ。

 この場合、導き出される答えは……

 どう考えても、これしかありませんわよねっl!

ビーコン「(ビクッとなり)うわっ、びっくりしたっス!」

みくるん「急にどうしたんですか、落合さん?」

落合さん「今日のランチ、何にしようかと考えていたのですが……

 あのザニカさんのルックスで、ようやく答えが出ましたわっ。

 お昼はカニ料理これしかありませんわよねっ!!」

 

ザニカ「(思わず目をパチクリ)……な、何ィッ!?」

落合さん「何を食べても間違いなく美味しい秋の北海道ですが……

 カニ料理の美味しさもまた格別ですのよねぇ。

 加熱されて活性化したズワイガニの身のほくほくとした甘さに、

 カニ味噌が複雑玄妙な風味の奥行きを加えて、まさに旨味の髄――

 最後に殻の中に残った汁まで、一滴たりとも残せませんわ!」

ビーコン「くーっ、ハナシ聞いてるだけで涎が出るっス!」

宙マン「いいところに目をつけるねぇ、さすが落合さんだ!」

落合さん「恐縮ですわ、お殿様♪」

宙マン「よーし、それじゃさっそく食べに行こうか!」

ピグモン「はうはう~、レッツラ・ゴーなの~♪」

 

美味しいカニ料理に舌鼓を打ち、朗らか笑顔のエンディング!

次回の『宙マン』も、どうぞお楽しみに――

 

「……あ、あ、アホかぁぁ~っ!!」

ザニカ「ワチシの顔見て、何考えてるのかと思ったら……

 よりにもよって、そんなしょーもない事をッ!

 こっちは仕事で来てるザンスのよ、もっと真面目にやるザンスっ!」

みくるん「ああっ、怪獣さんが怒っちゃったですぅ!」

ながもん「(ボソッと)その、気持ちは……わからなくも……ない」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211029212201j:plain

イフ「そうだ! もっともっと怒りを燃やせ、ザニカ!

 その衝動を力に変えて、地球人どもの頭上に叩きつけろ!」

ザニカ「グィギギギ~!

 こうなりゃとことんやっちゃうザンスよ、魔王様!」

怪獣魔王の命を受け、進撃開始するザニカ!

たちまち大パニックに陥り、悲鳴をあげて逃げまどう千歳の人々。

ピグモン「きゃああんっ、大変なことになっちゃったの~!」

ビーコン「だーっ、もう、落合さんが空気読まねーから……!」

落合さん「今回ばかりは、海より深~く反省しますわ(赤面)」

 

おお、今まさに千歳の危機!

ザニカのこれ以上の進撃を阻むべく、千歳基地の陸の精鋭らが

最新配備の16式機動戦闘車とともに出動した。

ピグモン「あっ、防衛隊のおじさんたちなの!」

ビーコン「確かアレ、最新鋭の車両っスよねぇ!?」

落合さん「これはもしかして、今回イケちゃいますかしら?」

一斉砲火が叩きこまれるが、固い甲羅に覆われたザニカの体は

それらをことごとく跳ね返してしまう!

「なっ、効いてない……だと……これだけの火力だぞ!?」

ザニカ「グィビビビ、ナメてもらっちゃ困るザンス~!」

ザニカの口から吐き出される泡!

その泡を浴び、包まれた車両がたちまちのうちに……。

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210508155243j:plain

みくるん「ああっ、戦車が溶かされちゃった!?」

ながもん「(首を振り)……チチチ……そうじゃ、ない。

 履帯を、履いてないから……あれは……機動、戦闘車で……」

みくるん「ふぇぇ、そういう区分の話はしてないよぉ~!

勢いに乗り、口からの泡を吐き散らしまくるザニカ!

その溶解作用によって、高層ビルまでが次々に崩壊していく。

ザニカの破壊活動に伴っての爆発! 炎上!

平和な街は人々の悲鳴に充たされ、阿鼻叫喚の巷と化していた!

 

ザニカ「グィギギギ~、どんなもんザンス!」

ながもん「ここは、一発……ヒーローの……出番」

ピグモン「宙マン、宙マン、今日もたよりにしてるの~」

宙マン「(頷き)ああ、やるとも!

 宙マン・ファイト・ゴー!!

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210430202106j:plain

閃光の中で、みるみるうちに巨大化する宙マン。

華麗な空中回転とともに、敢然とザニカの前に舞い降りる!

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210426145936j:plain

宙マン「トゥアーッ! 宙マン、参上! 

 怪獣軍団の悪の使いめ、キツいお灸を据えてやる!」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210426150029j:plain

ズ、ズーンっ!!

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210504104655j:plain

ビーコン「いよっ! 出たっス、アニキの十八番!」

落合さん「お殿様、今日も今日と素敵です……♪(うっとり)」

ピグモン「はうはう~、宙マン、がんばってなの~!」

宙マン「……ん、待てよ?

 ここで私が物理的に「お灸」を据えたとしたら、甲羅が香ばしく焼けて

 それはそれでまた、何とも美味しそうな……♪」

ザニカ「……ムガーッ、何考えてるザンスか、宙マン!?(呆れ)」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210426151041j:plain

それはさておき、しっかりファイティングポーズは決める宙マン。

さぁ、今日もまた、世紀のスーパーバトル開幕だ!

ザニカ「ねーいっ、戦闘中に! もっと真面目にやるザンス!(憤慨)」

宙マン「ああっ、申し訳ない、そこは素直に私が悪かった!(汗)」

真っ向激突、宙マンVSザニカ!

人々が見守る中、両者の攻防戦はのっけからヒートアップ。

両手の鋏を激しく打ち振り、パンチ攻撃を仕掛けて来るザニカ!

宙マンもまた、負けじと闘志を燃え上がらせつつ立ち向かい、

パワー全開の凄まじい肉弾戦が繰り広げられる。

ザニカ「グィギギギ~ッ! カニ座の精にして顔役でもあるワチシ……

 ザニカ様をナメたこと、後悔させたげるザンスよ~っ!」

宙マン「なんの、それしき!」

宙マンとザニカ、互いに一歩も譲らぬ肉弾の攻防戦。

そして再び、両者の間合いが大きく開いた次の瞬間……

ザニカの口から宙マンめがけ、あの恐ろしい泡が吐き出された!

宙マン「(まともに泡を浴びてしまう)……う、うおっぷ!?」

ザニカ「グィギギギ~、思い知ったザンスか!」

ズ、ズーンっ!

 

みくるん「ああっ、宙マンさん!」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210428003116j:plain

落合さん「いけませんわ、このままですとお殿様が……」

ビーコン「戦闘車やビルみてーに、溶けちまいかねねーっス!」

ピグモン「はわわ、そんなのいや~んなの~!(涙目)」

ながもん「宙マン、がんばれ。……ファイツッ」

宙マン「(苦悶)うう……うっ……!」

ザニカ「グィギギ~! 今日と言う今日は、宙マンの最期ザンス!」

勝利を確信し、ウキウキ・ワキワキと迫ってくるザニカ。

……だが、これしきで倒れるような宙マンではないのだ。

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210504002554j:plain

「ぬうぅぅぅ……トゥアーッ!!」

宙マン、気力を振り絞ってパワー全開!

気合一閃、全身にまとわりつく溶解泡を吹っ飛ばしてしまう。

 

ザニカ「(驚愕)……あ、味な真似してくれるザンスねっ!?」

ザニカ、慌てて再度の泡攻撃。

だが、一度受けた攻撃に二度もやられる宙マンではない――

恐怖の泡をひらりとかわし、大空高くへとジャンプ!

ザニカ「グィ、ギギギギッ!?」

 

宙マン「正義の刃、受けてみろ!

 秘剣・スーパー滝落とし!!

ザシュウッ!!

スーパー剣を抜き放ち、刀身にエネルギーを集中させ……

豪快な空中回転とともに、大上段から振り降ろされる光の刃!

宙マンの「滝落とし」が、ザニカを唐竹割りに切り裂いた。

ザニカ「こ……こんなの、ないザンスぅぅ~っ!」

やったぞ宙マン、大勝利!

 

みくるん「わぁっ、よかったぁ、宙マンさんの勝ちですぅ!」

ながもん「さすが、宙マン……そうじゃ、なきゃ」

ビーコン「全く、ほれぼれする男前っぷりっスねぇ!」

落合さん「当然ですわ、なんたって我が家のお殿様ですもの!」

ピグモン「はうはう~、宙マン、ありがとうなの~♪」

イフ「うぐぐぐっ……おのれ、またしても宙マンめ!

 だが覚えておれよ、怪獣軍団に「諦め」の文字はないのだ――

 次こそは必ず、ワシらの力を思い知らせてやるからな!」

 

……などと言う、毎度毎度の負け惜しみはさて置いて。

かくして宙マンの活躍により、恐怖の宇宙怪獣ザニカは敗れ去り

千歳の街に、再び平和が蘇ったのであった。

 

ピグモン「はうはう~、宙マン、おつかれさまなの~♪」

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210604235122j:plain

宙マン「さてと、カニ座怪獣もやっつけたことだし……

 改めて秋ならではのカニ料理、大いに満喫といきたいね!」

落合さん「えぇ、そう致しましょう、お殿様!」

みくるん「えへへ、実は、宙マンさんが戦ってる最中も……(赤面)」

ながもん「(頷き)ずっと、そのことが……頭を……離れなかった」

宙マン「食べることは生きること。結構結構!」

ビーコン「ヒヒヒ、いいこと言うッスねぇ、アニキは!

 そういうコトならオイラも心置きなく、落合さんにむしゃぶりついて

 キメの細かい柔肌と軟肉を心ゆくまで……」

 

むにゅん、ふにふにっ

 

落合さん「(赤面)……きゃ、きゃあああああっ!?」

 げ し っ !

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20210428011630j:plain

落合さん「せっかくの大団円をブチ壊すんじゃありませんっ!(怒)」

ビーコンどひ~っ、なんかオイラの方が料理されちまったっスぅぅ~」

宙マン「はっはっはっはっ」

 

f:id:KOUMEMYLOVE4794:20211013001930j:plain

怪獣の秋、ヒーローの秋。

そんな賑やかな千歳の秋だから……

次回もまたまた、宙マンは大活躍だよ~!