遊びをせんとや生まれけり

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「ミクロヘルプ」の想いよ届け

ミクロマン』!

未知の惑星・ミクロアースからやってきた身長10センチ大の宇宙人。

みなぎるパワーと超能力、そして冴え渡る叡智と人間同様の豊かな情感を秘めて

地球を、宇宙を、縦横無尽に駆け回る姿はまさしく”小さな巨人”!

そんなセンス・オブ・ワンダーに満ち満ちたSf文芸設定のバックボーンの確かさと

決してそれを設定のみのお題目倒れに終わらせない、マスプロダクション玩具として

明らかに1970年代後半期における本邦男児向け玩具の最先端と断言してもよい

玩具としてのハイクオリティ、パッケージングまで含めてのハイセンス。



そんな1970年代の男児を熱狂させた「男の子のためのお人形遊び」……

タカラ(当時)からリリースされた伝説的可動フィギュア玩具大系『ミクロマン』が

現代の最新技術を惜しみなく注ぎこみ、なおかつ「あの頃」のデザインや造形などの

コンセプトを一切否定することなく適切にブラッシュアップする現・タカラトミー

新商品カテゴリ「レガシーソウル」の名のもとに、再び僕らの掌に帰ってきてくれました!

そんな「レガシーソウル」板ミクロマンのファースト・アイテムとして選ばれたのは

1977年にリリースされ、当時の超古代ミステリー・ブームをも巧みに取り入れた文芸と

それによって更にストレートなヒロイックさと神秘性をも併せ持ったデザインの魅力で

男児向けコンテンツとしての『ミクロマン』人気を揺るがぬ位置にまで押し上げた

イースター島のモアイ像の中から蘇ったという設定の”ミクロマンコマンド1号”。

精悍なるミクロ戦士たち、四体セットでのお目見えです。

と、言ったところで!

何はなくとも早速の開封、ワクワク・テカテカのプレイタイム。

ミクロマンたちが休眠しつつエネルギーを蓄えたり、新たな外界の知識を得たりもする

「カプセル」の設定と、古代文明の石棺のイメージとを巧みに融合させたこの状態が

玩具店にずらりと並んでいた時点で、当時のタカラは勝ったも同じ(笑)。

永い眠りから覚め、カプセルの中から姿を現したミクロマンコマンド1号!

こんな感じに「カプセルの中に佇ませることができる」って言うのが、当時ファンの

原風景イメージを巧みにくすぐりつつ、なおかつ1977年当時の商品では出来なかった

地味ながらも嬉しいアップデートぶりでまず好印象。

M151イースト(青)、M」152エリック(赤)、

M153エルダ(クリアブリー)、M154エバンス(黒)のコマンド1号揃い踏み。

 

ヒロイックさとSF性、神秘的ロマンを併せ持ったキャラクターの「立ちっぷり」、

過去のシリーズ展開を通じてみた際の『ミクロ』人気の最大風速的な意味でも

ミクロマンと言えばコレ、と多くの元・男児が答えるであろうパブリックイメージは

商品の新展開と「懐かしもの」としてのアピールの意味ではやはりデカいと思うので、

コマンド1号からの新シリーズ開始はやはり順当であるなぁ、と。

加えてこの「レガシーソウル」板ミクロマンは、1970年代後半から1980年までの間

連綿と続いてきた初代シリーズの設定をストレートに受け継いだ「現代」の物語として

パッケージおよび公式HPなどでそのバックボーンとなるストーリーが語られることで

所謂「懐かしもの」であるのと同時に現在進行形の物語である、と言う二つの要素を

同時に併せ持ち、強くアピールしているのも興味深いところです。

 

(1980年当時には曖昧だったデスマルク軍団&星間帝王デスキングとアクロイヤーとの関係が

ここにきてはっきり明確化されるなど「おおっ!」と唸る記述も多いです)

そんな「現行ヒーロー」としての最前線への帰還を遂げたミクロマンコマンド1号たち。

「あの頃」のデザインや造形を一切否定せず、余計なアレンジを一切加えない一方で

より目の肥えた「あの頃」の少年たちが抱く憧れと言う名の幻影をも裏切らないよう

適切にブラッシュアップされたプロポーションや関節可動……

とりわけ二の腕と太腿に設けられた横ロール可動の効果は絶大で、「あの頃」は想像で

補うしかなかったポーズが無理なく自然にとれることに感激

この通り、旧玩具ではとれなかったミクロン・キック

(と言う設定名が確かあったんですよ、コマンド1号の蹴り技には)のポーズも

自然に、無理なくキマります。


付け根に可動軸が設けられ、ポージングの際に微妙な角度付けが出来るようになった

反重力ジャンパーもまた嬉しいポイント。

太腿ばかりではなく背中に取り付けることも可能になった新構造もあって、遊びの幅も

イマジネーションもより大きく膨らんでいこう、と言うもの。

 

(個人的には1977年時の時点でそういう絵面がなかったぶん「背中に半重力ジャンパー」は

いまいちピンとこなかったりするんですが、まァそこは好みの問題で)

飛べ飛べ高く、空を往け。

行け行け遠く、地平線!……って、そりゃまた別のキャラ(笑)。

ただし、10センチサイズの小さなボディに凝縮されたギミックの数々は、往々にして

扱いの上でも繊細さを求められるピーキー具合と無縁ではいられないわけで……

この通り、うっかりすると反重力ジャンパーのジョイント・パーツがすっぽ抜けたり

外れたりして、しかもパーツをうっかり紛失しかねない細かさなので要注意ですね。

(僕はM152エリック用のジャンパーでやらかしました・泣)

また同時に、関節各部の破損報告などもネット上のあっちこっちで拝見しておりますし

個人的にはこの手首パーツが、旧玩具版の軟質素材から硬質樹脂パーツに変わったことで

何か武器やアイテムなどを他から流用して持たせようと言う際にも融通をきかせられず

うっかりバキッとこれを折ってしまわないか、と今から戦々恐々で(汗)。

 

商品サイズと玩具的タフネスとのバランスは今もなお難しい問題ではあると思いますが

なにぶんお安い買い物の商品じゃないんで、そこは何とかして欲しいトコローー

 

ちょっと触ってあとは棚に飾っておく、って言うのなら構わないのでしょうけど

ミクロ者がミクロマンに求める「遊び」って「そう」じゃないですよね!?

と、ここにきて思わずくさすみたいな形になってしまいましたが、それはとりも直さず

そういったデメリットを考慮に入れてなお、本商品が素晴らしいものだからで……

そして何と言っても、これが『ミクロマン』だから、なんですよね。

久方ぶりの逢瀬が感慨深いものだったからこそ、この甘美さを末永く……!

と、なんだかんだとりとめなく書き連ねてきた本記事ですが……

最後は「こんな感じ」での、家の電話機と絡めての記念撮影にて締めです、。

そうそう、そうでした、思い出しました。

こんな風にただそこに「置く」だけで、自然にセンス・オブ・ワンダーが広がる

1/1サイズならではの楽しさもまた、ミクロマンの大きな醍醐味でしたよねぇ。

伝説からの帰還、そして現行ヒーローとして戦いの真っただ中へ。

これからの地球を頼むぞ、小さな巨人ミクロマンコマンド1号!