番組の企画自体が比較的早くからスムーズに進行し、番組挿入歌の録音も
早期のうちに終了していたのも幸いして、実際の劇中では第1話から早々に
様々な挿入歌のメロオケが縦横無尽に使用され、新ヒーローの華麗な殺陣を
バラエティ豊かに、よりかっこよく飾ってくれた『仮面ライダーⅩ』においての
番組挿入歌、およびそのメロオケ群。
そんな粒ぞろいのアクション・ナンバーの中から、今夜はこのメロオケ版をチョイス。
劇中ではマーキュリー回路によって劇的なパワーアップを果たし、生まれ変わった
番組後期での“大変身”Ⅹライダーの活躍と、所謂“アクションもの”ならではの
ダイナミックな曲進行とアレンジとのマッチングぶりが印象深い本曲は、また同時に
1975年の『仮面ライダーストロンガー』での、7人ライダーの揃い踏みによって
攻勢へと転じ、デルザーの改造魔人たちを圧倒していく痛快なシーンや、あるいは
1979年製作の『仮面ライダー(新)』において、スカイライダーの加勢に駆けつけた
Ⅹライダーが、卑劣なネオショッカー怪人・トリカブトロンらを向こうに回しての
久々の大立ち回りを颯爽と彩ってくれた、後続作でのⅩライダー客演時における
数々の絶妙な使用例も忘れがたいところです。