東映と米マーベル・コミックスとの間に提携された「三年のあいだ、お互いの会社の
キャラクターを自社作品のキャラとして自由に使用できる」と言う契約に基づいて
1978年に制作され、ダーク&ハードな重みと見応えのある復讐譚に裏打ちされた
素晴らしく独創的なスパイダーマン・アクションと、ヒーローが操縦する巨大ロボの
レオパルドンの魅力などによって多くのファンの心を掴み、好評のうちの放映終了後も
その斬新なコンセプトは後のスーパー戦隊シリーズやメタルヒーロー路線に継承され
80年代において明らかに垢抜けていく東映実写ヒーロー路線の「原点」ともなった
そんな東映版『スパイダーマン』の志向した、ダーク&ハードな社会派の方向性を
ある意味ではOP曲以上に象徴しているのが本ナンバーではないでしょうか。
毎回のEDテーマ曲としてのみならず、時に戦いの後での苦い後味の余韻であったり
時に静かなヒーローの闘志の鼓舞など、劇中局としても幾度となく効果的に挿入され
番組の完成度をひときわ高めてくれていた名曲中の名曲です。