『バトルフィーバーJ』『電子戦隊デンジマン』の商業成績面・視聴率面での
確かな成功ぶりを受け、メインスポンサーたるポピー(当時)の内部でも
”スーパー戦隊”が急速に商戦の要として強く印象付けられつつあった中で
それまでのノウハウを適切に活かし切る形で、最精鋭のスタッフ陣によって
万全の態勢で製作・放映され、やはり大成功のうちに1年間の放映期間を完走して
今日にまで至る「戦隊もの」のフォーマットやパブリック・イメージを確立させた
重要作にして人気作、1981年放映の『太陽戦隊サンバルカン』。
スーパー戦隊 Official Mook 20世紀 1981 太陽戦隊サンバルカン [雑誌] (講談社シリーズMOOK)
そんな『ザンバルカン』を彩った魅惑の宙明サウンドの中にあって特に印象的……
と言いますか絶対に外せないのは、勢揃いした太陽戦隊が各員の決めポーズとともに
颯爽と名乗りをあげるシーンには欠かせないOP主題歌のメロオケ・バージョン。
イントロの出だしだけで華麗なる太陽ジャンプのバンクシーンがすぐに思い浮かぶほど
耳に馴染みまくったメロオケ版は、太陽戦隊の勝利でもたらされる爽快なカタルシスの
魔いかしゅうまい界における圧倒的な「保証」でもあったのです。
そして、そんな最重要巨躯であっただけに、1996年にリリースされた
待望の本作単独サウンド・トラック盤には未収録だったという痛恨のミスが
いま思い返しても強烈に惜しまれる、と言うか肉垂らしい限りでして……
その後も何故か(こちらが頼んでもいないのに!)勝手に短縮編集したかたちで
音盤収録されるなど、完全なフルコーラス版のリリースが遅れに遅れまくって
市井の少なからぬ『サンバルカン』ファンをやきもきさせてくれたと言うのも
今となっては懐かしくも苦々しい思い出ですね(乾いた笑い)。