超能力を得たヒーローゆえの孤独と悲哀、やるせなさ……
従来のヒーロー番組では味付け程度に触れられていたこれらを
真っ向から踏み込んだ形で描写して見せてしまった、そのあまりに
生々しくも泥臭い作風によって、リアルタイム視聴世代を中心に
少なからぬ衝撃を与えた、ある意味ではピープロ・タッチの粋。
そんな異色作、1973年放映『鉄人タイガーセブン』のEDテーマ、
ヒットメーカー・菊池俊輔氏の“菊池節”が例によって冴える名曲を
今夜は敢えてのインスト版にてご紹介。
劇中では第1話、サハラ砂漠へのスカイダイビングを敢行した
主人公・滝川剛絡みのシーンでいち早く使用され、以降もムー原人との戦闘シーンであったり
愛車・スパーク号を駆って疾走するタイガーセブンのシーンでの挿入など、そのタイトル通り
オートバイ絡みでの「走る」シーンでの挿入が印象深い一曲です。