1664年公開の映画『ホラ吹き太閤紀』の主題歌であり……
植木・青島・萩原という三大天才の息もぴったりと合った、クレイジーキャッツの
絶頂期ならではの活きのよさが全編にみなぎる屈指の名曲。
名曲の例に漏れず、数多くのカバー・バージョンが存在する本曲ではありますが
故・植木等氏の朗々たる抜群の歌唱力と、フルオーケストラの伴奏の厚みとが
相乗効果を成した際に生まれ出る爆発的なエネルギーや伸び伸びした解放感は
やはり、この“一番最初の”オリジナル版でなくては味わえぬもの。
限りなく無責任で身勝手なのに、本当に何とかなるように思わされてしまうという
この説得力こそ、やはり本曲ならではの……そして、オリジナル以外のカバー版が
遂に持ち得ることのなかった魅力なのだなぁ、としみじみ感じる次第です。