1985年放映、メタルヒーロー路線の野心作――
本格的な巨大怪獣路線の復活と新生を目指した『巨獣特捜ジャスピオン』。
思えば今を去ること30ウン年前(!!)の1985年。
多感な思春期に足を踏み入れつつあった中学1年生のワタクシが、壮大な設定と
迫力満点の巨大特撮、従来の東映式ヒーロー物の枠を超えマンネリ打破を図った
意欲的な展開の魅力に惹きつけられ……
その後、それらの野心的な要素が一つづつ牙を抜かれ、従来の東映ヒーロー枠に
良くも悪くも収まっていく路線変更に歯噛みさせられつつ(苦笑)、それでもなお
毎週の「逢瀬」を楽しみにしていた銀河狼・ジャスピオン――
ああ、そんな彼が、現代の技術で可動フィギュアになり帰ってきてくれるなんて!
と言うわけで、お迎えしましたプレミアムバンダイ「魂ウェブ商店」限定アイテム。
銀河の狼、正義の王者……S.H.フィギュアーツ版のジャスピオン!!
と、言うわけで。
フィギュアーツ版ジャスピオンと、改めて真正面から向き合うことに致します。
肩アーマーの一部塗装ミスや、背面バックパックの塗装省略などもあったものの
トータルな出来栄えとして見れば、劇中における強化ジャスピオンのイメージを
上手に捉えた、極めてシャープ&ノーブルな正攻法の端正な仕上がりを見せて
とても好感の持てるアイテムに仕上がっています――
同じ「フィギュアーツ」の三大宇宙刑事のように、デロデロのメッキ処理を施さず
美しいメタリック塗装の落ち着いた風合いに仕上げてくれたのも、毎週のTVで
親しみ続けてきたジャスピオンの最大公約数的イメージそのもの、な感じがして
個人的にはむしろホッと致します。
ただ、足首周りの可動だけは、元のデザイン&造形を再現するという都合もあって
軟質樹脂成型にも関わらず制限されてしまう面は否めません。
が、それにも関わらず、思い切り楽しめてしまうのは……
足首可動の若干の不自由さを補って余りあるほどの、全身の滑らかな可動性能と
「ジャスピオンらしさ」を再現する上で過不足なく盛り込まれたオプション・パーツの
的確なチョイスがあったればこそのもの。
ジャスピオンの必殺剣、ブレーザーソード。
通常時の刃と、光子エネルギーを帯びさせて必殺技・コズミックハーレーを放つ際の
青白い光剣状態(プラズマ・ブレーザーソード)の二種類がそれぞれ付属。
もちろん腕に覚えのある方は、当時の映像やスチールなどを参考資料にしながら
『ジャスピオン』本編登場の敵を自作するのだって大いにアリなわけですが。
以上、簡単ながら「S.H.フィギュアーツ」版ジャスピオンのご紹介でした。
イヤ本当、待ちに待った出来のよい可動フィギュアであるだけに……
遊びのイマジネーションも、今後への期待も、同時にムクムク膨らんできます。
嗚呼、この次は是非ともマッドギャランとダイレオンの商品化をッ(切実)!!