“青春、それは悲しみと苦しみ――
この物語は、悪の巣窟「黒鳥学園」を舞台に、
暗い過去と秘密を背負った少女たちが
勇敢にも悪に立ち向かう戦いのドラマである”
(『セーラー服反逆同盟』オープニング・ナレーション)
1985年より放映開始された、東映×フジテレビによる『スケバン刑事』シリーズの
予想外とも言ってよいヒットに触発される形で、1980年代後半の一時期において
テレビドラマ界に続々と登場した“戦う少女たちのアクションドラマ”。
ユニオン映画の企画・製作により、1986年秋より2クールに渡ってオンエアされた
『セーラー服反逆同盟』もまた、そんな追随作品のひとつ――
そのOPテーマとして、毎回の開幕をテンション高く彩ってくれたのが本ナンバー。
作詞・秋元康、作曲・林哲司、編曲・鷺巣詩郎という、錚々たる三大ヒットメーカーの
顔合わせによって紡ぎ出された歌曲に命を吹きこんだのは、本曲にてデビューし
ドラマ本編にも出演を果たしたロックバンド「A-JARI」。
そのヴォーカルの精悍さ、甘さと、それ以上に耳に残る「やや青臭い若々しさ」が
所謂「不良モノ」的な作風のギトつきを程よく抑制したユニオン映画作品ならではの
爽やかなムードと不思議な調和を見せていて、個人的にはこれも忘れ難い一曲です。