遊びをせんとや生まれけり

全ての「面白がりやさん」へ――千歳より、愛をこめて。

NANA

そのルックスと高い歌唱力、端正な演奏力との高度な調和で

一世を風靡した男性アイドル・ロックバンド「チェッカーズ」……

1986年に発表された、彼らの12枚目のシングル曲がこちら。

NANA

NANA

 

初期のキュートなアイドル路線から、中期以降のより危険で攻撃的でもある

「夜の薫り」をまとったメンバー・オリジナル楽曲路線への転向を示した

チェッカーズにとっての分岐点となる重要な曲であり、同時に性行為を思わせる

攻めた歌詞の内容のため、NHKにおいて放送禁止曲の指定を受けてしまうなどの

スキャンダラスな話題をも巻き起こしつつ、チェッカーズ解散後の現在もなお

藤井フミヤ氏のコンサートにおける定番ともなっている本ナンバー。

 

個人的にはこの楽曲、1986年より「なかよし」誌での長期連載漫画となった

故・あさぎり夕氏の『なな色マジック』において……一介のストリートダンサーから

メジャー・シーンへの大ブレイクを果たした「B」が、他人の曲は歌わないと言う

自分のポリシーを曲げてまで、彼の思い人である主人公・斎藤奈々子のためだけに

ステージ上で熱唱した一曲だったというのが、漫画自体への個人的思い入れともども

強く胸に焼き付いて忘れられませんね(しみじみ)。