わざと「懐かしの玩具」然とした、温かみのある丸っこい造形アレンジを施した
「レトロタイプ・ソフビ」の方法論に基づいた商品ながら、そんなレトロタイプの
おおらかな造形と、故・横山光輝先生の絵柄が有するラインとの化学反応で、
レトロタイプ・ソフビであると同時に、「リアルタイプ」の立体化アイテムとしても
十二分に成立している奇蹟の逸品……
ノスタルジック・ヒーローズ製の『鉄人28号』レトロソフビ・シリーズ。
そんな『鉄人』シリーズのソフビ群より、今回はこちら……
次々に鉄人の前へと立ちはだかった魅力的な悪のライバル・ロボットの一体、
“ファイア2世”をチョイスしてリペイントを施すことに致しました。
で、塗りあがりましたのがコチラ!
グリーンとイエローの二種類がリリースされた本品・ファイア2世のソフビのうち
僕が入手したソフビはイエロー成型色の方で、造形や塗装の出来の良さから
これはこれで気に入っていたのですが……
入手から15年以上もの時を経て、何となく汚れが目立ってきたこともありますし
何よりやはり「ファイヤ2世と言えば淡く鈍い色彩の緑系グレー」というイメージも
自分の中に抜き難くありましたので、このたびリペイントに踏み切りました次第。
なんせ元のデザインがコレなだけに、下手すると「全裸のオッサン」にしか見えない
このファイア2世ですので、いかに「オッサン」色を払拭して、鋼鉄製のロボットらしい
質感を獲得するか……と言うのが、今回のリペイントにおける大命題でした。
ので、塗装に関しては様々な彩度の塗料を幾重にも、厚く塗り重ねていきました。
こうして塗装膜を厚くしておくことによって、ソフビ成型色そのままの状態における
「光の透過」を無くして、よりどっしり重々しく見せようという作戦です。
以上、甚だ簡単ではありますが……
「ノスタルジックヒーローズ」製・ファイア2世のリペイントの巻でした~。