とても正義のヒーローとは思えないような巨大サイズの斧を縦横に振り回して
悪の戦闘員たちやテロル闘人(いわゆる“怪人”)たちを、バッタバッタと
斬殺してしまう、ある意味では実にダイナミックプロ・テイスト横溢な
異色の特撮TVヒーロー作品『バトルホーク』。
東映・円谷の諸作品に比べると、どうしてもB級作のそしりは免れないものの
個人的嗜好で言うなれば――僕、結構好きです、この作品。
その異色作のエンディングテーマが、今回ご紹介させて頂く本曲。
小森昭宏氏の豪快すぎるアレンジが冴え渡ったオープニング曲と好対照をなす
実に牧歌的で、ほのかな物悲しさと希望を湛えた魅力的なC&Wナンバーは
ヴォーカルをとった故・池田鴻氏の歌声が有する「本来の持ち味」にも
実にぴったりとジャスト・フィットし、その伸びやかな歌唱と相まって
「死闘の果てにある明るい未来」を信じて、戦いの道を突き進んでいく
主人公・楯三兄弟の力強い青春像への賛歌そのものでありました。
同じC&W系特撮ソング、という事に限って言うなれば……
個人的には「行くぞ! ライオン丸」と双璧をなす名曲だ、と思うのです。