遊びをせんとや生まれけり

全ての「面白がりやさん」へ――千歳より、愛をこめて。

カゲよ君は超合金さ

棚からボタ餅状態で、唐突に訪れたビンテージ玩具とのお戯れタイム。

今の目で見れば、プロポーション的にもギミック的にも厳しい面はあるものの

ただショーウィンドー越しに眺めるばかりではなく、直に触れて遊ぶことによる

何ともいえないワクワク感は、やはり何者にも代え難いものがあります。

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てなわけで、今夜もまたまた登場するのはポピー製の「超合金」ブランド……

正義の心を宿した影の魔人というその設定と、アニメ的奇抜さを全面に押し出した

デザインのインパクトが、今なおオンリー・ワンの存在感をアピールし続けている

異色のヒーロー番組『ザ・カゲスター』の主人公・カゲスターです。

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ゴレンジャーやキャプターなどと並び、1976年超合金の標準的プロポーション

ジャンル草創期ならではのおおらかで、商品開発面では試行錯誤の連続だった

時代の空気を如実に感じさせてくれる「超合金」版カゲスター。

 

その大きな特徴であり、劇中のアクションシーンにおいも縦横に活用されていた

きらびやかな“カゲマント”も、この通りビニール素材で再現されています――

ただ、本来付属してくるはずの“カゲ銃”がないのはちょっと残念かも(苦笑)

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また、本商品は別名「電光カゲスター」と称される通り、単三電池二本を仕込んだ

専用台座との連動によって、目や頭部が光ったりするギミック付き。

ちなみに胸部の蓋を開けるとここにも発光部が用意されていて、なおかつそこには

相棒・ベルスターの顔写真があったりするのが何とも意味深長です(笑)。

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以上、今回は簡単ながら「超合金」版カゲスターのご紹介の巻でした。

 

“ポスト仮面ライダー”となりうる作品を生み出すべく、様々な新しいコンセプトが

随所に盛り込まれていた、1970年代中期の東映特撮ヒーロー作品……

その全てが必ずしも上手い形で実を結んだわけではなかったものの、そこに横溢する

スタッフ陣の熱気は、本玩具からもひしひし伝わってくるかのようです。