遊びをせんとや生まれけり

全ての「面白がりやさん」へ――千歳より、愛をこめて。

逸見エリカ来たる!! の巻

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遥かなる宇宙の彼方、暗黒星雲の奥深くから……

美しい緑の星・地球を我が物にせんと狙い続けている、恐怖の怪獣軍団。

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今日も配下の怪獣たちへと向けて、怪獣魔王・イフの檄が飛ぶ。

またしても恐るべき侵略の魔手が、我らの青い地球へ向けて伸びるのだ!

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イフ「うぐぐぐっ、それにつけても憎むべきは宙マンよ。

 ……奴さえおらなんだら、ワシらはとっくに地球を征服して

 あの美しく、青い星の支配者として君臨できていたものを!」

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イフ「今度こそ、地球を我が怪獣軍団のものにする……

 その輝かしい第一歩を示す、悪の勇者はいないのか!?」

 

「はいはい~。

 魔王様、でしたら私にお任せを!」

怪獣魔王の前に進み出てきたのは、名うての宇宙工作員……

第8銀河系出身の凶悪宇宙人・ザラブ星人である。

 

イフ「おおっ、やってくれるか、ザラブ星人

 だが、何か有効な策でもあるのか……?」

ザラブ星人「(頷き)時に、魔王様。

 「戦車道」と言う物を、ご存じでいらっしゃいますか?」

イフ「うむ。

 地球人の間で、古来より乙女のたしなみとして尊ばれてきた

  歴史と伝統のある武芸であるのだとか……」

ザラブ星人「さすがにご明察、恐れ入ります」

ザラブ星人「そしてこの大型連休を利用し、北海道千歳市にて……

 日本戦車道連盟と千歳市教育委員会・青少年課の協賛により

 高校戦車道界におけるスター・プレイヤーとして名高い

 黒森峰女学園チーム隊長の逸見エリカ選手を招いての

 ファン・ミーティングが催されるのだ、とか」

イフ「ふむ……だが、それが一体……?」

ザラブ星人「これはまたとない地球侵略のチャンス。

 すなわち、私が逸見エリカに成りすまして地球に潜入し、

 悪事と破壊の限りを尽くすことによって社会を混乱させ

 その隙に乗じて、一気に地球を征服、と!」

イフ「おおっ、なるほど!!」

ザラブ星人「私にかかれば……そーれ、この通り!」

 

おお……見よ、驚愕せよ!

ザラブ星人の得意技、あらゆる星の生物に姿を変える変身能力。

怪獣魔王の目の前で、そんな宇宙工作員の姿が……

一瞬のうちに、逸見エリカ嬢の姿へと変わったではないか。

 

イフ「ううむっ、相変わらず見事に化けおるものよ!」

にせエリカ「我が一族の場合、変身術で姿を変えたとしても……

 ついつい、目つきが悪くなってしまう傾向があるのですが。

 このように「最初から目つきのきつい」人物を選んで化ければ

 それも完全にカムフラージュできる、と言う次第で」

イフ「よしよし、ますますもって見事!」

イフ「お前の手練手管を用い、見事に地球を落としてみせよ。

 期待しておるぞ、ザラブ星人……いや、逸見エリカよ!」

にせエリカ「お任せ下さい、魔王様!」

かくして、地球侵略の使命と狡猾なる戦略を胸に秘め……

暗黒星雲から地球を目指し、ザラブ星人が飛びたった。

 

危うし地球、危うし宙マン!

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そしてこちらは、毎度お馴染みの舞台・北海道千歳市

今、ザラブ星人は高校戦車道のスター選手・逸見エリカの姿を借り

何食わぬ顔で、この千歳の地に降り立った。

にせエリカ「千歳市の皆さん、どうも、はじめまして!

 黒森峰女学園・戦車道チーム隊長の逸見エリカですっ。

 本日はファンミーティングへのお招き、本当に……」

 

ピグモン「ああーっ、ニセモノなの~!」

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みくるん「ふぇぇん、偽物なんて怖いですぅ!(涙目)」

ビーコン「ホント、偽物としか言いようがないっスね!」

ながもん「どこから……どう見ても……偽物」

宙マン「うん、これは私も間違えようがないね!」

にせエリカ「ちょ……ちょっと、ちょっとちょっとォ!?」

にせエリカ「いきなり何なのよ、失礼しちゃうわね!

 この私のどこが偽物だって言うのよ!?」

落合さん「(呆れて)んーまっ! いけしゃあしゃあと――」

宙マン「その身長で……」

ビーコン「その図体で!」

落合さん「よっくもまぁ、そんなコトが言えたものですわね!」

にせエリカ「(ようやく自分でも気づいて)……あっ……!?」

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宙マン「はっはっはっ、どうやら君……

 地球で暴れる前提で、ボディサイズの調節を間違えたみたいだね?

 ……そのうっかりぶりが、運の尽きというやつさ!」

にせエリカ「(頭を抱え)……ま、まずったぁぁ~っ!

イフ「(思わずドタこけ)……だ~っ、お前というヤツは~っ!

 このトンマ、ドジ、間抜け、オッチョコチョイっ!

 最初の出だしで、いきなりつまづく奴があるか~っ!」

にせエリカ「まっ、魔王様、魔王様、どうしましょう!?」

イフ「と、とにかく暴れろ! 直接破壊で帳尻を合わせるのだ!」

怪獣魔王の命を受け、作戦失敗の恥ずかしさをも誤魔化そうと

猛然、進撃開始するにせ逸見エリカ!

迫り来る巨体を前に、人々は悲鳴をあげて逃げ惑う。

ビーコン「どひ~っ、いくら美少女が追っかけてくるからって……

 こんなビジュアルじゃ、ちっとも嬉しくないっスよ~!(汗)」

落合さん「えぇ、でしょうねぇ!?(汗)」

 

おお、千歳市の大ピンチ!

だが、その暴挙に対して、地球人も見て見ぬふりなどはしない。

最新鋭の戦闘機隊が、直ちに千歳基地から飛び立った。

ながもん「おおっ、またまた……新型機」

ビーコン「う~ん、いつもタイミングは絶妙なんスけど……」

落合さん「今回こそは、戦果がそれに伴ってくれますと!」

「ようし……全機、一斉攻撃開始っ!

激しいアタックをかける戦闘機隊!

持てる火力の全てが、怒濤のごとく叩きこまれる。

……が、全くびくともせずに進撃するにせ逸見エリカ!

 

にせエリカ「えぇい……ザコのクセして、うるさいわよっ!」

「ど、どわぁぁぁぁ~っ!?」

にせ逸見エリカの怪光線が、大空へ向けて放たれる!

その洗礼を受け、戦闘機は勇戦空しく、次から次に撃墜されていく。

爆発! 炎上!

にせ逸見エリカの大暴れで、街は紅蓮の炎に包まれていた!

 

落合さん「あらあらまぁまぁ、何てことでしょう!」

ビーコン「どひ~っ、こりゃシャレになってないっス!(汗)」

ながもん「これは、いよいよ……ヒーローの、出番?」

ピグモン「はわわ、宙マン、宙マン、なんとかしてなの~」

宙マン「(頷き)おのれ、もう許さんぞ! 

 宙マン・ファイト・ゴー!!

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閃光の中で、みるみるうちに巨大化する宙マン。

華麗な空中回転とともに、暴れるにせ逸見エリカの前へと舞い降りる!

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宙マン「トゥアーっ! 宙マン、参上!

 宇宙の悪党め、これ以上の好き勝手にはさせんぞ!」

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ズ、ズーンっ!!

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ビーコン「いえっふ~、出たっス、アニキの十八番!」

落合さん「ああ、やっぱり頼れるのはお殿様ですわねぇ!」

ピグモン「はうはう~、宙マン、がんばってなの~!」

にせエリカ「ふんッ……出たわね、宙マン!」

宙マン「みんなの憧れ、高校戦車道界のスター……

 逸見エリカ選手に化けて悪事を働こうだなんて、何て奴だ。

 その化けの皮、今すぐにひっぺがしてやる!」

「……きゃ、きゃあああああっ!?」

おお、見よ!

宙マンのアイビームによって、その化態を暴かれ……

にせエリカはみるみるうちに、ザラブ星人の正体を現した!

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みくるん「ああっ、アレは……宇宙人!?」

ながもん「(頷き)凶悪、宇宙人……ザラブ星人

ピグモン「はわわ、ピグちゃんの思った通りなの~」

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ファイティングポーズをとり、敢然と身構える宙マン。

さぁ、今日もまたスーパーバトルの幕開けだ!

宙マン「さぁ来い、ザラブ星人!」

ザラブ星人「……お、おのれおのれ! おのれぇぇっ!」

自棄のヤンパチで、宙マンめがけて突進してくるザラブ星人

だが、そんな捨て鉢の攻撃などで、もはや怯むヒーローではない。

正義の連打、パンチにチョップ!

怒りに燃えた宙マンの攻撃が、次から次へとブチ当たっていって

ザラブ星人をずずっと後退させる。

 

ザラブ星人「こ、これでもくらえッ!」

ザラブ星人の目から放たれる怪光線!

その恐怖の一閃を、プロテクションで悠々と無力化して――

 

宙マン「とどめだ! 宙マン・エクシードフラッシュ!!

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全身のエネルギーを極限まで凝縮して放つ、虹色の必殺光線……

エクシードフラッシュの一閃が、ザラブ星人を直撃!!

ザラブ星人「こっ、今回は……色々と、反省しきりぃぃ~っ!」

やったぞ宙マン、大勝利!

 

みくるん「わぁっ、やりましたぁ、宙マンさんの勝ちですぅ!」

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ビーコン「いえっふ~、さっすがアニキ、そうこなくっちゃっス!」

落合さん「お見事でしたわ、お殿様!」

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ピグモン「はうはう~、宙マン、かっこよかったの~♪」

ながもん「……グッジョヴ」

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イフ「イフ「ぐっ、ぐぬぬぬ、またしても……

 宙マンめ、どこまでも小癪な奴よ!

 この次こそは、必ずお前に目に物見せてくれるわ……!!」

 

……などと言う、いつもの負け惜しみはさて置いて。

かくて我らが宙マンの活躍により、高校戦車道界のスタープレイヤーたる

逸見エリカ選手に化けて悪事を働き、社会不安と混乱を惹起せんと企てた

ザラブ星人の恐るべき計画は、見事に粉砕されたのであった。

 

落合さん「改めまして……お疲れ様でした、お殿様!」

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ビーコン「これにて一件落着、ほっとしたっスねぇ~」

宙マン「うん、そして、ほっとしたところで……」

ピグモン「ところで?」

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宙マン「これからみんなで、新千歳空港のターミナルビル……

 ファンミーティングの会場まで、足を運ぼうじゃないか。

 高校戦車道界のホープ、逸見エリカ選手に会いに行こう!」

ながもん「おう……それは……いい」

みくるん「うふふっ、今からとっても楽しみです~♪」

 

そう、そして。

平和を取り戻した千歳市内、新千歳空港のターミナルビル内では

予定通り、逸見エリカ選手のファンミーティングが開催され……

逸見選手をはじめとした、黒森峰女学園の選手たちが顔を見せて

道内在住のファンに笑顔を振りまき、ステージトークも大いに弾んだ

楽しいひとときになったことを、物語の最後にご報告しておこう。

 

悪の野望も、薫風のように吹っ飛ばし……

ご存じ宙マンが、ぱっと咲かせる笑顔の花。

さて、次回はどんな活躍を見せてくれるかな?